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X線溶液散乱法によるオリゴメリック蛋白質の協同現象とサブユニット高次構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06780547
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関理化学研究所

研究代表者

藤澤 哲郎  理化学研究所, 生物物理研究室, 研究員 (10231565)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードX線溶液散乱法 / オリゴメリック蛋白質 / サブユニット高次構造 / ルビスコ / バクテリオロドプシン球殻構造
研究概要

1.オリゴメリックタンパク質の構造解析のための準備として分子量1万9千のRasタンパク質に関してGTP結合に伴う構造変化を小角散乱により測定し、それにより得られたデータとX線結晶構造座標との比較より、水和構造の差を溶液散乱により示した。その結果GTP結合に伴いタンパク質表面から水和水層の厚さが2.9オングストロームから3.0オングストロームへ増加した。特にGAPと結合する領域において水和の立体構造の差が顕著に見られた。
2.オリゴメリックタンパク質でも分子量55万と大きいRibulose-1,5-bisphosphate Carboxylase/Oxygenase(ルビスコ)について、活性実態、不活性実態についての構造変化およびその温度依存性について調べた。特に65度以上ではタンパク質が解離し、変性が観測された。また結晶構造との比較を行ったが分子量の小さいタンパク質とは違い結晶構造の方が溶液構造と比較して最大長が5オングストローム大きくなった。
球対称物体の散乱から電子密度を求めるbox refinementは理論的には知られていたが、バクテリオロドプシンが600個以上から成り立つバクテリオロドプシン球殻構造に適用し、さらにindirect法も組み合わせてその動径方向の電子密度を求めた。その結果脂質の電子密度分布が球殻構造の内側より外側の法が高くなっていることがわかった。また球殻構造をとっているとき膜厚が80オングストロームと推定された。さらに高次構造形成機構を知るために結晶化条件との相関を調べている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Fujisawa et al.: "The Hydration of Ras p21 in Solution during GTP Hydrolysis Based on Solution X-ray Scatteing Profile" Journal of Biochemistry. 115. 875-880 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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