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染色体上での位置効果を打ち消すDNA配列の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06780562
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関姫路工業大学

研究代表者

塚本 利朗  姫路工業大学, 理学部・生命科学科, 助手 (30236864)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード遺伝子発現調節 / 安定発現系
研究概要

種々の遺伝子の発現調節機構についての研究により、シスエレメントや転写因子について多くの知見が得られつつある。しかし、エンハンサー、プロモーターを完全な形で含むレポーター遺伝子が染色体DNAにひとたび組み込まれると、mRNAの発現量が「組み込まれた染色体の位置」に著しく依存するという現象が広く知られている。このような現象は、クロマチン構造を介していると推測されているものの、その実体はあまり明確ではない。我々は、アシルCoAオキシダーゼの遺伝子の発現調節機構の解析過程で、従来のエンハンサーの概念とはかなり異なった領域(約4kb)が存在することを明かにしてきた。この領域は安定発現系でのみ著明に作用することや活性領域を普通のエンハンサーのように小さく絞れない、といった特質が認められた。安定トランスフォーマントの解析の結果、この領域は位置効果を打ち消す活性を有している可能性が示唆された。そこで、「位置効果」の実体を明らかにするために、以下の実験を行い、結果を得た。
(1)本領域の効果を個々の細胞レベルで検討するために、βガラクトシダーゼをレポーターとするコンストラクトを作成し、stable transformantをX-galで染色したところ、本領域の有無により差を認めなかった。細胞集団としての活性にも差を認めなかった。これまでのCATをレポーターたて場合には、本領域の有無により、クローン毎、集団全体で明らかな差が認められていることとは全く異なった結果である。現在この原因を検討中である。
(2)本領域の効果が、同一プラスミド上の他のエレメントからの効果を打ち消すかどうかを検討するために、まずNeo耐性遺伝子とCATを同一プラスミド上に構築しstable transformantを得た。2つの発現ユニットが同じ向きを向いている場合のみ、CATの発現が認められた。しかし、この場合には、上記の領域の効果は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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