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ホヤの出芽における分化転換を制御する分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06780614
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 発生生物学
研究機関高知大学

研究代表者

藤原 滋樹  高知大学, 理学部, 助手 (40229068)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード出芽ホヤ / 分化転換 / 形態形成 / レチノイン酸 / アルデヒド脱水素酵素 / レチノイン酸受容体 / ホメオボックス遺伝子 / 分子クローニング
研究概要

ホヤの出芽においては、消化器官、神経腺など多くの組織・器官が分化多能性の囲鰓腔上皮の分化転換によって生じる。レチノイン酸(RA)は囲鰓腔上皮の脱分化を誘導し、芽体前後軸の決定に関与する内在性因子と考えられている。本研究では、RA合成酵素であるアルデヒド脱水素酵素(ALDH)、RA受容体(RAR)、多くの動物でパターン形成に関与するホメオボックス遺伝子の分子クローニングと発現解析を行った。PCR法によって、750bpのALDH遺伝子断片を30クローン、169bpのRAR DNA結合ドメインのcDNA断片を2クローン、76bpのホメオボックス遺伝子断片を8クローン単離した。
1.ホヤのALDH遺伝子断片各クローンから合成したプローブを用いてノザン解析を行ったところ、2種類のALDH遺伝子が親と芽体で発現していることが分かった。芽体発生に伴う発現量の変化はなかった。これらのうち一方はマウスのRA合成酵母AHD-2とよく似たアミノ酸配列を持つことが分かった。
2.ホヤのRAR DNA結合ドメインのcDNA断片から予想されるアミノ酸配列は脊椎動物のRARと85%程度の類似性を示し、他の核内ホルモン受容体との類似性は比較的低かった。Zincフィンガーの形成に必須のシステインも完全に保存されていた。また標的塩基配列の認識を担うアミノ酸配列も脊椎動物のRARと同じタイプであった。RT-PCR解析を行ったところ、親と発生初期の芽体ではmRNAの発現が見られず、囲鰓腔上皮の脱分化が始まる発生開始12時間以降の芽体で発現が見られた。
3.ホヤのホメオボックス遺伝子の断片8クローンの中にはAntennapediaや、脊椎動物でRAによる発現制御を受けているlabialなどのように、前後軸パターンの形成に関与するHOM/Hoxタイプの遺伝子のホモログと思われるものがあった。RT-PCR解析により、これらのクローンに対応する遺伝子が親と芽体で発現していることが分かった。Antennapediaタイプの遺伝子についてはRACE法により3'末端側約400bpのcDNAをクローニングした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shimada,M.: "Expression of genes for two C-type lectins during budding of the ascidian Polyandrocarpa misakiensis." Roux's Arch Dev.Biol.(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kawamura,K.: "Transdifferentiation of pigmented multipotent epithelium during morphallactic development of budding tunicates." Int.J.Dev.Biol.38. 369-377 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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