研究課題/領域番号 |
06780624
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永渕 昭良 京都大学, 医学部, 助手 (80218023)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | αカテニン / E型カドヘリン / Two Hybrid法 / 細胞骨格 / 接着能 / βカテニン / プラコグロビン |
研究概要 |
本研究はαカテニンの機能領域の解析、これまで知られていないαカテニン結合因子の検索を目的としている。今年度得られた結果は以下のとおりである。 1)αカテニンの機能部位 カドヘリン分子の接着性にもまた細胞骨格との相互作用にも必要であるαカテニンのカルボキシル末端側領域について解析を進めた。その結果、カルボキシル末端側領域には少なくとも2つの機能領域が存在することが明かとなった。一つは分子のカルボキシル末端(アミノ酸771-906)で、この領域は細胞骨格系との結合に必要な領域である。もう一つはαカテニン分子の中央部(アミノ酸509-630)でこの領域はカドヘリン分子に接着能を発揮させるために必要な領域である。 カドヘリン-カテニン間の結合様式の解明 いろいろな方法を検討した結果αカテニン結合因子の検索にTwo Hybrid法が適していると考えられた。本年度はこのTwo Hybrid法の検定も兼ねて、カドヘリンのカテニン結合領域、αカテニン、βカテニン、プラコグロビン相互の結合について解析を進めた。プラコグロビンについては全長のマウスcDNAの単離も行った。その結果予想されていたようにカドヘリンのカテニン結合領域にはβカテニン、プラコグロビンが結合しαカテニンは結合しないこと、αカテニンはβカテニンと結合することが示された。しかし、予想されるプラコグロビン-αカテニンの結合は検出できず、実験系の限界も明かになった。
|