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SV40TAgトランスジェニックマウスを用いた神経(前駆)細胞株の確立

研究課題

研究課題/領域番号 06780634
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

佐藤 真  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (10222019)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード温度感受性 / tsA58 / SV40 / 不死化 / 神経細胞 / 株化 / T抗原 / トランスジェニックマウス
研究概要

1.研究の背景
今回の研究の目的は、温度感受性株(tsA58)より得たSV40(simianvirus40)T抗原を持つ遺伝子組み換えマウスを用い、神経細胞前駆体の株化を行うことである。この温度感受性のSV40T抗原は生体内では体温が高いため(39度)何ら作用しないが、細胞を取り出し33度にて培養すると働き始める性質を持つ。SV40T抗原の発現により細胞は不死化される。この組み換えマウスではあらかじめ全ての細胞がT抗原を有しているため、目的とする細胞を切り出し33度にて培養することにより、その細胞を不死化できると考えられる。神経細胞そのものは分裂、増殖しないが、前駆体は分裂能を有しており、前駆体細胞の不死化はその細胞の株化を意味する。
2.結果
まず、胎生15,18日脳より海馬支脚を切り出し培養した。また、胎生13日大脳皮質を切り出し細胞の不死化を試みた。細胞は2-3週間培養しコロニーを形成したものに対し、再度クローン化を行い、33度にて培養を続けた。得られた細胞は突起を有する形態を示したが、成熟神経細胞様の長い突起は有しなかった。T抗原に対する免疫組織化学を行ったところその発現は他の臓器由来の細胞(例えば肝臓)に比し弱かった。
3.次の課題
このマウスには幾つかの問題点がある。一つはSV40T抗原遺伝子の発現が神経系では弱いこと。もう一つは、マウスの妊娠能が低いことである。前者はインターフェロンの添加により、ある程度は改善できたものの実験の効率を落とす原因と考えられた。そこで、新たなマウスの作成の可能性を探るべく、現在tsA58同様の温度感受性変異株(tsA900、東大医科研、山口教授より供与)を神経系での発現の強いベータアクチンプロモーターを有する発現ベクターpAct(大阪大細胞工学センター、加藤博士より供与)に組み込みその発現を検討している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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