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造精細胞を用いた顕微受精に関する発生工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06780710
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関国立予防衛生研究所

研究代表者

小倉 淳郎  国立予防衛生研究所, 獣医科学部実験動物開発室, 主任研究官 (20194524)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード顕微授精 / 核移植 / 精細胞 / 発生工学 / 電気融合
研究概要

1.円形精子細胞による顕微授精技術およびその産子作出法の改良
円形精子細胞は、精子と同じ半数体の染色体を有しており、これを成熟卵子と電気融合させることにより、産子が得られることをマウスで明らかにしているが、融合率(受精率)は25%程度であった。本研究では、電気融合法よりも効率的である卵子細胞質内注入法を応用できるか検討を行った。その結果、細胞膜を侵襲せずに破ることを可能にするピエゾマニピュレーター(プリマハム製)の使用および顕微操作ステージを17-18℃に冷やすことが有効であることが判明し、これにより、卵子生存率80-90%、受精率70%という、電気融合よりもはるかに効率的な方法として確立された。現在、得られた胚の卵管への移植実験を行っている。これらの顕微授精技術を他の動物に応用する場合、円形精子細胞の確認が重要となる。このために、第二減数分裂間期で停止させたハムスターあるいはマウス卵子へ細胞を注入し、その染色体を検査する、という方法を確立した。これにより、モルモットの円形精子細胞がマウスなどに比べ、きわめて大型であることを確認した。
2.精母細胞による顕微授精技術およびその産子作出法の開発
精母細胞は、減数分裂前の四倍体の細胞である。そこで、これらを同じ四倍体である卵母細胞と授精させ、減数分裂、そして発生をさせることを検討した。卵母細胞は卵丘細胞と透明帯に硬く囲まれているが、酵素と酸性溶液処理により、これらを効率的に取り除けることが明らかになった。現在、電気融合法と卵子細胞質内注入法のどちらが良いか、検討中である。また、他の方法として、精母細胞を体外で円形精子細胞まで培養し、これを顕微授精に用いる技術の開発も行った初代培養、あるいは株化したセルトリ細胞いづれを共培養に用いても、精母細胞が円形精子細胞まで発生することを明らかにした。現在、このようにして得られた円形精子細胞が、子供に至るかどうか、検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ogura,A.et al.: "Birth of normal young after electrofusion of mouse oocytes with round spermatids" Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.91. 7460-7462 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ogura,A.& Yanagimachi,R.: "Round spermatids as male gametes." Reprod.Fertil.Dev.7(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小倉淳郎: "精細胞を用いた顕微授精および産子の作出" ETニュースレター. 15. 18-24 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小倉淳郎: "男性不妊に対する顕微授精の畜産学・実験動物学からの応用" 産科と婦人科. 62. 258-264 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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