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微細針を用いた無痛採血法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06780720
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

斎藤 浩一  東京医科歯科大学, 医用器材研究所計測機器部門, 教務職員 (00205668)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード採血 / 無痛 / 穿刺 / 自動
研究概要

【はじめに】 これまでに蚊のように非常に細い針を用いた無痛自動採血法の開発をめざし、ガラス微細針を用いて採血実験を行ってきた。本研究では確実な血管穿刺法の確立、及び針の管径や吸引圧に対する採血量についての定量的評価を行うことを目的に実験的検討を行った。
【方法】 血管穿刺を確実するために、穿刺部の周辺数mmの皮膚を引っ張り、組織の弾性変形を押える方法を試みたが効果が得られなかった。そこで先端部がテ-パ-状のガラス微細針を見直し、外径210μm、内径120μm、長さ約7mmのステンレス(以下St)直管の先端を研磨し採血針とした。制作した針を評価するため、ブタ大腿部に対する穿刺荷重と(牛)血液の吸引流量を計測し、ガラス微細針や市販注射針と比較した。
【結果】 St針は研磨精度によるバラツキがあるものの、市販針との外径比に比例した小さい力での穿刺が可能であった。また等外径のガラス微細針に対して3割以下の荷重で穿刺でき、先端部貫通後の荷重増加も無かった。St針の蒸留水吸引流量は0.98cm^3/minであり、等内径のガラス微細針の流量の約3%であった。血液の吸引流量は陰圧150、250mmHgにおいてそれぞれ0.18,0.31cm^3/minであった。さらにSt針を試作改良した採血実験装置に組み込み、ウサギの耳介静脈に対する穿刺、採血を試みた結果、ガラス微細針に比べて穿刺部周辺組織の引き込みがほとんどないスムーズな穿刺ができ、約5分で0.9cm^3の採血が可能であり、単項目の検査には十分な採血量が得られた。また血管穿刺の確認のために穿刺荷重変化の利用を試みた結果、血管の穿刺荷重は皮膚に対して非常に小さいため、より高精度の計測が必要と思われた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 斉藤浩一、小峰英昭、柴田直之、戸川達男: "無痛自動採血のためのステンレス採血管の検討" 医用電子と生体工学. 33,特別号(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Komine,H.,Takahashi,O.,Saito,H.,Togawa,T.: "Less invasive blood-sampling system mimicking the mosquito" Physics in medicine & biology. 39. 42- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小峰英昭、高橋理、斉藤浩一、戸川達男、土屋喜一: "蚊の吸血機構を目標とした自動採血装置" 医用電子と生体工学. 32,特別号. 283- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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