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アウグストゥス帝時代の政治と社会に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06801047
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関京都大学

研究代表者

南川 高志  京都大学, 文学研究科, 教授 (40174099)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアウグストゥス / 元首政 / 政治支配層 / 元老院 / 元老院議員 / 騎士身分 / プロソポグラフィー / 身分 / 養子縁組 / 婚姻立法 / アリストクラシー
研究概要

本研究は、ローマ帝国史上きわめて重要な時期であるアウグストゥス帝の治世に焦点を当てて、その政治と社会を根本的に考察しようとしたものである。まず、関係する研究文献の収集と検討に努め、従来欧米の学会で行われてきた研究の状況と達成点を確認する作業を行った。その結果、とくに第2次世界大戦後の学界では、アウグストゥスが創始した「元首政」の定義に関する論争が下火になったのち、1980年代に再びアウグストゥス研究が盛んになったことが確認された。また、この研究の高まりには、アウグストゥス研究の第1人者であるR・サイムの論文集が刊行されたり彼が80歳を迎えたことが大いに関係していることが指摘できた。研究成果報告書では、以上を受けて、今後の研究はサイムの業績をふまえつつも、彼が駆使したプロソポグラフィー的手法とは次元を異にする方法を用いてアウグストゥス時代を考えてゆくべきことを提言した。
次いで本研究では、アウグストゥス政治の意義を具体的に考察するため、彼が行ったといわれる元老院議員身分の再編を取りあげて検討した。そして、アウグストゥスは確かに元老院議員身分を法的に確立したが、それはこの階層を決して閉鎖的なものとしたわけではなく、新興勢力から上昇してくる人々を受け止めることのできる柔軟性を持った「身分」としたことが判明した。研究成果報告書では、この問題について、具体的な史料や事例を挙げつつ説明することができた。なお、建築・美術作品を史料とする図像学的研究法を用いた分析を行うことも計画していたが、具体的な成果をあげるまでには至らず、再度この分野の研究を継続する必要を痛感している。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 南川高志: "ローマ皇帝とその時代-元首政期ローマ帝国政治史の研究-" 株式会社 創文社, 502 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MINAMIKAWA,TAKASHI: ROMAN EMPERORS AND THEIR AGE : A STUDY OF THE POLITICAL HISTORY OF THE ROMAN EMPIRE IN THE AGE OF THE PRINCIPATE. SOUBUNSYA LTD, 502 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 南川高志: "ローマ皇帝とその時代-元首政期ローマ帝国政治史の研究-" 株式会社 創文社, 502 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 南川高志: "ローマ皇帝とその時代-元首政期ローマ帝国政治史の研究-" 株式会社 創文社, 502 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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