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アタカマイトに侵されたコインの保存処理法の確立とその評価法

研究課題

研究課題/領域番号 06801048
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関昭和女子大学

研究代表者

武田 昭子  昭和女子大学, 文学部, 講師 (50124326)

研究分担者 福島 正子  昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (00119314)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードイスラムコイン / ブロンズ病 / アタカマイト / 化学処理のクリーニング / キレート剤 / 脱塩効果 / 保存処理の簡易評価法 / 現場での保存処理 / 保存処理 / 腐食生成物 / 塩素 / クリーニング法 / 錆 / クリーニング / 簡易評価法
研究概要

本研究の目的は、ひどいブロンズ病に侵された大量のコインを、できるだけ効果的に現場で処理する方法を確立することにある。そのため以下の手順で研究し、成果を得た。
1.出土コインの錆の分析-コインの錆を日本にもち帰り分析した結果、すべての錆からアタカマイトが検出され、ひどいブロンズ病に侵されていることがわかった。
2.クリーニング剤の選択-従来の機械的処理では、コインの腐食状況、量、処理期間からみて、処理が不可能であることが分かった。そのため、最近使われ出したキレート剤を用いた化学処理のクリーニング法を試みることにし、銅板を溶液に浸漬する基礎実験を行い、それにもとずいて薬剤と濃度を決めた。長期間用にはグルコン酸系キレート剤、短時間用にはEDTA・3Naを用いることにした。
3.表面腐食状況の違いによる脱塩および処理効果-1千個のコインを表面腐食状況から9種類に分類し、その典型的なものを30個選び、脱塩、クリーニング、仕上がり具合についてそれぞれ検討した。その結果塩分はコインの中まで入り込み、できるだけ錆を除去する必要があることが分かった。また白緑、濃緑色の厚い錆に覆われたコインは、崩壊か、全く模様が判別できなかった。
4.保存処理の評価-クリーニング剤の除去具合は、洗浄したイオン交換水のpHとNaイオン濃度を測定し目安とした。また処理効果については、表採コインを同様に処理し、高湿度下におき、その状態を観察し評価とした。
5.処理工程のマニュアル化-上記結果より処理のマニュアルを作成した。これは初めて処理に携わる人への手引書であると同時に、処理を確実に進めるためのチェック表でもある。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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