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ウイグル語との対照による日本語の活用・接辞の発生論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06801051
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関京都大学

研究代表者

木田 章義  京都大学, 文学研究科, 教授 (30131486)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードウイグル語 / 接辞 / 活用
研究概要

古代日本語の助詞や助動詞というものの意味は分かりにくく、どうしても現代日本語の枠でしか理解できない。ところがウイグル語の分析を通じて、その日本語の枠を取り外して考えることができるようになる。例えば、『万葉集』にたくさん現れる副助詞「し」は一般的には「強調」としか考えられて来なかった、ウイグル語との対照によって、「指示」の意味であった可能性があることに気づく。その方向を進めてゆくと、回想の助動詞「き」の連体形や形容詞の語尾「し」などとの関連があり得ることもにも気づくのである。また『万葉集』の助詞「い」も強調と呼ばれているが、ウイグル語の中では[si]は母音終止のものに、[i]は子音終止のものに付く。日本語の「し」「い」ももともとはそういう相関関係にあった可能性もある。
現代語の時制についても、現在・過去に大別され、現在形が将来形も兼ねるという枠が共通し、連体形と終止形の文法的機能に重なるところがあることなど、類型的な一致が見られる。これらは共時的・通時的に、体系的に考察してからでなければ結論は出せないのであるが、日本語を見る視点を大きく変化させることができる。
文法に関してだけではなく、句読点が、古くは概念として区別がなかったであろうという推察なども、やはり日本語で日本語を考えていては気づかないものである。

報告書

(4件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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