研究課題/領域番号 |
06802008
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 文化女子大学 (1995) 文化女子大学短期大学部 (1994) |
研究代表者 |
浜口 裕子 文化女子大学, 文学部, 助教授 (60259132)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 朝鮮総督府 / 韓国 / 北朝鮮 / 人脈 / 日韓関係 / 日朝関係 |
研究概要 |
第二次世界大戦終了まで朝鮮総督府の官吏の職にあった朝鮮人が、戦後の南北朝鮮でどのような位置にあったのかを確認するため、データを収集し、整理し、データ・ベースを作成することが、本研究の目的である。すでに、平成6年度において、終戦直後の韓国における人名録を中心とした資料の収集を行い、およそ3000件の基礎データのカード化を行った。平成7年度においては平成6年度の成果をふまえ、次のような作業を行う予定であった。(1)データ及び関連資料のさらなる収集、(2)収集データ・資料の整理、(3)データの選択、コンピューターを使ったデータベースの作成、(4)データ検索の試み。(1)については終戦直後の韓国の情報に関しては比較的有効な情報が集められた。しかし、北朝鮮に関する有益な資料の収集は困難であった。(2)については、最も多くの情報を集めた終戦直後の韓国のデータを中心として情報をカード化し整理した。 (3)については、解放前の総督府官吏が終戦直後の韓国でどうなっていたかを追うためのカードおよそ600件を選択し、コンピューターへの入力を開始した。打ち込み方式の試行錯誤の繰り返しつつデータ整理を行う。(4)については打ち込み方法と併せて試行錯誤の繰り返しであるが、一応上の600件に関して職業、年齢、出身の構成をデータの整理から出してみた。以上のような作業の結果、少なくとも解放後の韓国においては、もと朝鮮総督府の官吏は圧倒的にやはり官吏の職に就している者が多かったこと、年齢的には終戦時40代30代の者が多く、終戦直後も終戦前の職や専門を踏襲するポストに就く傾向にあったこと、またその後政界などで活躍する者も出たこと、などが確認された。北朝鮮については、有効な情報が少なく、打ち込みには至らなかった。より豊かな成果を得るためには、データの件数と情報を増やすこと、また1970年代まで追跡調査をすること、及び北朝鮮に関する有効な情報の収集が急務である。
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