• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リン原子が関与する新しい化学発光系の開発と基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06805077
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関信州大学

研究代表者

本吉谷 二郎  信州大学, 繊維学部, 助教授 (60126711)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード化学発光 / ホスホネートカルバニオン / ジオキセタン / ホスファー1,2-ジオキセタン / アクリジン / スファー1、2-ジオキセタン / オキセタンイミン / クリジン
研究概要

昨年度に引き続き、アクリダン系ホスホネートの化学発光に関する研究を行った。これまでに、化学発光の高エネルギー物質が不安定なホスファー1,2-ジオキセタンであることを強く示唆する結果を得ているが、この中間体を形成する前段階としてラジカルの形成が行われていることをESRスペクトルおよびコンピュータシュミレーションによる詳細な解析から明らかになった。この解析によって、未だ例の少ないリン原子に隣接するラジカルの挙動が理解されるようになった。さらに、ホスファー1,2-ジオキセタンの発光効率を調べるため、類似の構造を有するアクリダン系カルボン酸エステルを新たに合成し、同条件下で発光強度を比較したところ、ジオキセタノンを経由する後者の方が、かなり強い発光を示すことが明らかとなった。現在のところでは定性的な比較であるので今後精密な量子収率を測定することより定量的な比較を行う必要がある。一方、含水系のアクリジン系ホスホネートに関しては、リン原子上の置換基の発光強度への影響をさらに詳細に検討したところ立体的に大きな置換基ほど発光強度が増加するという興味ある結果を得た。このことは発光強度が立体構造に依存することを意味しており、一連の化学発光が分子内電子移動によるCIEEL機構によるものであるとともに、さらにホスファー1,2-ジオキセタンを経由していることを示している。
以上、約2年間にわたる本研究によってリン原子を含む四員環過酸化物であるホスファー1,2-ジオキセタンが化学発光を示すのに十分なエネルギーを有すること、またその発光機構が明かとなった。今後、これらの基礎的な結果をもとに応用面への展開が待たれる。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Jiro Motoyoshiya,et al.: "Direct Chemihuminescence of Dio xetanimine Deriverd from 9-(N-tert-Butyliminomethyliden)-10-Methylacriolan." Heteroeyelic.Communications.1. 259-264 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jiro Motoyoshiya, Mayumi Mori, Susumu Narita, and Sadao Hayashi: "DIRECT CHEMILUMINESCENCE OF DIOXETANIMINE DERIVED FROM 9- (N-tert-BUTYLIMINOMETHYLIDENE) -10-METHYLACRIDAN.COMPARISON OF DIOXETANES BY SCF CALCULATIONS" Heterocyclic Communications. Vol.1. 259-264 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jiro Motoyoshiya,et al.: "Direct Chemiheminescence of Dioxetanimine Derived from 9-(N-tert-Butyliminomethyliden)-10-Methylacridon.…" Heterocyclic Communications. 1. 259-264 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Jiro Motoyoshiya,et al.: "Direct Chemiluminescence of Dioxetanemine Derined from 9-(N-tert-Butyliminomethylidene)-10-methylacridan. Comparison of……" Heterocyclic Communications. 2(in print). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi