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マルチプルレドックス過程を含む遷移金属触媒反応の設計

研究課題

研究課題/領域番号 06805080
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

永島 英夫  豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (50159076)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード均一系触媒 / 有機金属化学 / 錯体 / ヒドロシリル化 / ロジウム / 2官能性シラン
研究概要

高い付加価値を有する有機化合物の効果的な合成には、均一系触媒反応が有力な手段である。新反応の開発の鍵として、金属のとりうる複数の酸化還元過程の触媒サイクルへの組み込みという独自の考えを導入し、従来の触媒では達成できない反応速度、反応選択性をもつ新しいヒドロシリル化反応の開発を検討した。触媒として、Rh(I)⇔Rh(III)⇔Rh(V)をとりうるロジウム錯体RhCl(PPh3)3を用いた。また、高原子価中間体を作りやすい有機ケイ素前駆体として、2つのSi-H基を炭素鎖でつないだ化合物に注目し、炭素鎖の長さ、構造、ケイ素上の他の置換基を変化させた一連の化合物を合成した。また、反応を支配する因子として、先にあげた触媒、複核ヒドロシランを変化させ、ケトン、オレフィン、アセチレンの各有機基質を用いて、系統的にその反応の結果を探ったところ、ある一定の距離内に2つのケイ素基があるシランが、通常のシランの反応と比較して、異常なほどの速い反応をおこすこと、および、1つのシリル基のみの反応で止る選択性を示した。とくに、ケトンのヒドロシリル化において、反応基質を細かく変化させてその全体像を明らかにした。この異常な加速効果と選択性は、これまでのヒドロシリル化にない現象であるため、反応中間体をスペクトル的に捕捉し、構造を解析した。これらを通じて、Rh(I)⇔Rh(III)⇔Rh(V)の酸化還元過程を含む触媒サイクルを提唱し、今後のヒドロシリル化を初めとした高原子価中間体を含む触媒反応の開発へ向けての基礎過程への重要な知見を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Nagashima et al.: "Unusual Rate Enhancement in theRhC1(PPh3)3-Catalyzed Hydrosilylation of ketones." Organometallics. 14(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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