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電位走査電解重合法による新規なシークエンス制御と高機能性高分子の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06805083
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

堤 直人  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50172036)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード電位走査電解重合法 / 定電位電解重合法 / フェノール類 / 酸素透過性 / ランダム共重合体 / ブロック共重合体 / 分子構造
研究概要

電解重合法という新規な重合法を用いて、シークエンスを制御したポリマーの合成を試み、それに基づく新規な機能性ポリマーの開発を目的とする。電解重合法では、電位を制御することによって酸化電位の異なるモノマーでも共重合可能となる。従って、従来の合成法では非常に困難であるシークエンス制御が、電位を任意に制御することによって容易となる。
本研究では,電位走査電解重合法によりフェノール類の共重合体を合成し、得られたポリマーの酸素および窒素の気体透過性を,定電位電解重合法により合成したポリマーのそれらと比較し,シークエンス制御と関連づけて検討した。
共重合組成にかかわらず,電位走査電解重合法により合成された共重合ポリマーの酸素透過係数は,定電位電解重合法により合成された共重合体のそれよりも大きかった。これら結果は,重合法の違いによる分子構造の相違を示唆するものである。電位走査電解重合法では,周期的にそれぞれのモノマーの最適酸化電位でくり返し重合が進行するので,電位走査電解重合法による共重合体ではランダム共重合体に近い分子構造をとるようになる。
定電位電解重合法により共重合体ではコモノマーがブロック的に重合してブロック共重合体に近い分子構造をとっているようである。ブロック的構造ではドメインが形成され,界面での酸素透過性に対するバイヤーが大きくなり,従って,透過係数が低下したと考えられる。
以上のように,電解重合法では,電位走査あるいは一定電解印加などの電位の印加方法によって、得られる共重合体の分子構造を容易に制御でき,その結果,酸素透過性の制御が可能となることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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