研究課題/領域番号 |
06806001
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
保坂 和良 神戸大学, 農学部・附属農場, 助教授 (60222428)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | バレイショ / 連鎖地図 / RFLP / RAPD / 自家不和合性 |
研究概要 |
バレイショ野生2倍種Solanum chacoenseの自家和合性変異体から育成された準自殖系統と、栽培2倍種S.phurejaを交配し、得られたF1雑種個体相互間およびそのF2集団における交配特性を調査した。その結果、自家和合性個体の花粉では、配偶体型自家不和合性機構を司るS遺伝子の発現が、単一優性遺伝子によって阻害されていると考えられた。また、この阻害遺伝子は、S遺伝子とは独立しており、ホモ接合性個体が得られないことから、致死遺伝子と密接に連鎖していると推測された。 上記F1雑種と他の栽培2倍種を交配した雑種集団では自家和合性を示す66個体と不和合性を示す35個体に分離し、期待される1:1分離から有意に異なっていた。自家不和合性阻害遺伝子の座乗染色体を決定するため、この集団を分離集団として、DNAマーカーを利用した連鎖地図を作成した。38のRAPDマ-10と35のRFLPマーカーを用いて、52座位からなる11連鎖群を確定した。なお、RFLPマーカーの多くは既にバレイショゲノムにおける座乗位置の決定されたものを用いた。この結果、自家不和性阻害遺伝子は、第12染色体の末端部に座乗することが明らかになった。また、第12染色体に座乗するマーカーはいずれも、遺伝的歪みが見られることから阻害遺伝子の分離比の歪みは必ずしも阻害遺伝子に起因するものではないと考えられた。S遺伝子座は第1染色体に座乗することが明らかにされているので、阻害遺伝子はこれとは独立に遺伝するという確証を得た。
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