研究課題/領域番号 |
06806005
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
竹内 安智 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 教授 (90008003)
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研究分担者 |
前田 忠信 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (20008022)
小笠原 勝 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (40194419)
米山 弘一 宇都宮大学, 雑草科学研究センター, 助教授 (00114174)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 水田雑草 / コナギ / 種子発芽 / 発芽誘導物質 / イネ / 発芽促進物質 |
研究概要 |
この研究は水田雑草の中で、防除が厄介な一年生のコナギの発芽と成長にたいするイネの種子と幼植物の影響を調べたものである。本種子は10月末に水田で収穫した時は種皮の機械的抑制力と胚の休眠のために発芽しなかった。冬の寒さに晒し、3月上旬の採取した種子は胚の休眠が破れ、明条件、湛水下で発芽した。この種子を5℃で2-3カ月保存し、使用した。はじめに本種子の発芽生理について調べた。この種子は発芽孔付近の種皮に針で穴を開けると暗条件、無湛水下で発芽した。種子の暗条件下での発芽はオーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、エチレンやブラシノライドなどの植物ホルモン類により誘導されなかったが、明条件の無湛水下ではエチレンにより誘導された。 温室内と水田圃場でコナギの発芽と成長におよぼすイネの種子と幼植物の影響を調べた。種子と2-3葉期の幼苗は発芽と成長を促進したが、4-5葉期の苗は促進することなく、むしろ阻害した。水田雑草のタイヌビエの種子とミズガヤツリの塊茎はこのコナギ種子の発芽を促進しなかった。 コナギとイネ種子をシャーレ内で一緒に培養した時、コナギ種子は暗条件、湛水下でも発芽した。イネ種子の持つコナギ発芽誘導物質を単離するべく、水抽出液を溶媒分図、ODSカラムクロマトグラフィー、ゲル濾過およびイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。促進物質は水溶性の高い、カチオンを帯びた分子量が300以下の低分子化合物と考えられた。
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