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森林土壌における養分シンクとしての微生物バイオマス量の推定

研究課題

研究課題/領域番号 06806020
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関島根大学

研究代表者

金子 信博  島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (30183271)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード森林土壌 / 土壌微生物 / 微生物バイオマス / 落葉分解 / 物質循環
研究概要

土壌微生物バイオマス量を森林土壌で把握する試みのために,2つのことを行った.ひとつは,既往の文献を総括することにより酸性土壌が多い日本の森林土壌の条件にあった測定法を把握することで,その結果,燻蒸抽出法と呼ばれる比較的最近に開発された方法が最適であることを明らかにした.
つぎに,この燻蒸抽出法を用いて皆伐や火入れ地ごしらえが行われている島根県のアカマツ・コナラの二次林で,施業や季節による土壌微生物バイオマス量の変化を調査した.土壌微生物バイオマス炭素量は有機物層で2〜12mg g-1,鉱質土壌で0.2〜0.6mg g-1で,日本の他の研究例と同じレベルであった.バイオマス量は夏に多い山型の季節変化を示していた.二次林の伐採は有機物層のバイオマス量を減少させたが,鉱質土壌での減少は小さかった.土壌の炭素量あたりの微生物炭素量も伐採により低くなったが,その差は有意ではなかった.火入れはバイオマス量の減少をもたらし,特に有機物の燃焼が十分に行われた谷部の土壌での減少が大きかった.森林を伐採して火入れをすると14ケ月後でもバイオマス量は回復しておらず,土壌微生物に大きな影響を与えていた.これから伐採や火入れによって落葉分解速度が低下することが予測された.
土壌微生物バイオマス量の測定は土壌有機物の変化よりも早く生じる土壌プロセスを知るために有効であり,伐採や火入れといった撹乱が土壌の物質循環に与える影響を考えるために必要な測定項目であると考えられた.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金子信博・土井雅美・宿聚田: "アカマツ林の土壌微生物バイオマス量に対する森林施案と地形位置の影響" 日本林学会関西支部論文集. 第5号(印刷中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuhiro Kaneko, Masami Doi, Su Jutian: "Effects of silviwltural practices and slope possition on soil microbial biomass in a secondary forest of Japanese Red Pine." Transactions of Kansai Branch of The Japanese Foresty Society. No.5 (in printing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金子信博・土井雅美・宿聚田: "アカマツ林の土壌微生物バイオマス量に対する森林施業と地形位置の影響" 日本林学会関西支部論文集. 第5号(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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