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水産動物におけるデアミノノイラミン酸(KDN)及びKDN-シアリダーゼの分布

研究課題

研究課題/領域番号 06806024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関佐賀大学

研究代表者

中川 浩毅  佐賀大学, 農学部, 教授 (80038223)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードデアミノノイラミン酸 / KDN / シアル酸 / ムチン / 粘液糖タンパク質 / 魚類粘液 / シアリダーゼ
研究概要

最近シアル酸の生化学において注目を集めているデアミノノイラミン酸(2-keto-3-deoxy-D-glycero-D-galacto-nononic acid,KDN)は、ニジマスの卵から最初に発見されたもので、構造上シアル酸類似体と位置づけられているが、新規のシアル酸と見なすのが妥当である。しかし、KDNのグリコシド結合は、今まで知られているシアリダーゼにより加水分解されない。私達は、水産動物にはKDN含有複合糖質やKDNのグリコシド結合を加水分解しうる酵素(KDN-シアリダーゼ)が広く分布しているのではないかと考え、これらを検索して次のような結果を得た。
1.KDN含有複合糖質:20種の魚類から体表粘液糖タンパク質を分離し、これらにKDNが含まれているかどうかをGC-MSで分析した。大多数の魚種には痕跡量のKDN(総シアル酸の0.1%程度)が検出され、少数の魚種(ドジョウ、コイ及びキューセン)には多量のKDN(総シアル酸の90%以上)が検出された。ドジョウ体表粘液糖タンパク質には38%ものKDNが含まれており、この糖タンパク質の主要糖鎖であるKDNα2→6(KDNα2→3)GalNAc及びKDNα2→6GalNAcの成分として存在していた。
2.KDN-シアリダーゼ:魚類ではドジョウの肝臓中にKDN-シアリダーゼを発見し、これを分離し、その酵素的性質を研究して、この酵素がKDNをも加水分解しうるシアリダーゼであることを明らかにした。さらに、ヒトデの内蔵にKDN-シアリダーゼを発見し、これを分離し、その酵素的性質を研究して、この酵素は通常のシアリダーゼとは明確に区別しうるKDN-シアリダーゼであることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.T.Li: "A novel sialidase capable of cleaving 3-deoxy-D-glycero-D-galacto-2-nonulosonic acid(KDN)" Arch.Biochem.Biophys.310. 243-246 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kimura: "Characterization of a deaminated neuraminic acid-containing glyco-protein from the skin mucus of the loach,Misgurnus angullicaudatus" J.Biol.Chem.269. 32138-32143 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] J.A.Yuziuk: "Two distinct sialidases.a KDN-cleaving sialidase and a NeuAc-cleaving sialidase,from the starfish,Asterinapectinifera" J.Biol.Chem.270(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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