研究課題/領域番号 |
06806038
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平田 かず正 大阪大学, 薬学部, 助教授 (30199062)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 凍結保存 / 有用植物資源 / 植物培養根 / 固定化乾燥法 / 人工種子 / 自由水 / 凍結耐性 / 乾燥耐性 |
研究概要 |
有用な植物資源の安定、簡便かつ普遍的な保存法を確立することを目的として、固定化乾燥法による植物根の凍結保存について以下の検討を行った。 1 植物培養根を材料とした凍結保存における基本条件を確立するために、有用物質生産株、人工種子や遺伝子組み換え体の作出に利用可能な西洋ワサビ培養毛状根培養株を材料として、固定化、乾燥、及び再増殖の各過程での条件の最適化を行った。その結果、液体窒素で凍結保存後約50%の生存率が得られた。 2 1)で最適化された固定化植物根乾燥法を、種々の植物から誘導した培養毛状根の凍結保存に適用し、この方法の普遍性の評価を試みた。材料としては、医薬品生産原料などの生産株として期待できる、ツルニチニチソウ、タバコ、アジュガなどを用いた。その結果、一部の培養根株で有意に高い生存率が得られたが、未だ実験例が少なく、普遍的な情報を得るには今後さらに検討を行う必要がある。 3 植物細胞の乾燥耐性および凍結耐性獲得の機構について、細胞構造の変化や細胞内自由水の動態に関する検討を試みた。その結果、多くの材料について細胞内の自由水が25%前後まで乾燥した場合に最も高い生存率が得られることが明らかになった。また、一部の乾燥耐性を得た材料で細胞が肥大する現象が認められ、この過程で細胞内になんらかの物質の蓄積が認められる事が示されたが、この物質を同定するには至らなかった。この点は、今後引続き検討を行う予定である。 4 栽培植物の根を材料とした検討を予定していたが、今回は材料の準備のみに終り、具体的な実験はできなかった。この点も、今後引続き検討を行う予定である。 以上の研究において、購入した微量高速冷却遠心機(ローター付)一式を用いることにより、迅速に材料の回収、濃縮、乾燥耐性付与剤による前処理を行うことができた。
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