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plaque hybridization法による末梢血中の活性HIV-1の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06807031
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

加藤 真吾  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10177446)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードプラックハイブリダイゼーション法 / AIDS / HIV-1 / プロウイルス / env遺伝子 / V3領域 / 遺伝的多型
研究概要

感染個体内のHIV-1は遺伝的に多様なウイルスの集まりであることが知られている.HIV-1の遺伝的多型はおそらく感染個体の免疫反応との相互作用によって規定されており,AIDSの本態が全身性免疫不全であることを考えると,病態変化とも密接に関連しているはずである.一方,HIV-1に感染した細胞のうちウイルスを活発に産生するのは一部であることが我々の以前の研究で明らかになった.そこで,4人の感染者について,選択をかけていない末梢血単核球中のプロウイルス(全体のプロウイルス)と,HIV-1を活発に産生する末梢血単核球中のプロウイルス(感染性のあるプロウイルス)のenv遺伝子V3領域における遺伝的多型を決定した.1人の感染者については1年7ケ月にわたって4点で同様な観察を行なった.全体のプロウイルスの遺伝的多型は,末梢血単核球DNAからPCR法によってHIV-1 DNAを増幅し,pUC18に挿入して大腸菌に導入し,得られた10個のクローンの塩基配列を決定することによって求めた.感染性のあるプロウイルスの遺伝的多型は,プラックハイブリダイゼーション法によってクローン化した10個のHIV-1産生単核球DNAからPCR法によってHIV-1 DNAを増幅し,それぞれを直接塩基配列決定することによって求めた.
ほとんどの場合,感染性のあるプロウイルスは全体のプロウイルスに比べて遺伝的に均一であり,両者のコンセンサス配列は大きく異なっていた.また,両者の時間変化を追うと,初めコンセンサス配列は大きく異なっていたが,AZTの投与開始後,CD4陽性細胞数が上昇し,全身状態が改善するとともに,両者のコンセンサス配列が接近し,全体のプロウイルスの遺伝的多型も縮小した.この結果は,活発に増殖しているウイルス集団よりも,あまり活発に増殖していない集団に対して免疫反応あるいはAZTがより有効にはたらくことを示唆している.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加藤 真吾: "神経筋疾患の遺伝子診断" 運動障害. 4. 43-45 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kikuchi,H.,(Kato,S.)et al.: "A critical mutation in both WT1 alleles is not sufficient to cause Wilms' tumor" FEBS Letter. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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