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チトクロームP450IIE1遺伝子の多型性とアルコール代謝能およびその法医学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 06807042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関神戸大学

研究代表者

足立 順子  神戸大学, 医学部, 助手 (40030887)

研究分担者 内藤 猛章  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (00068339)
龍野 嘉紹  神戸大学, 医学部, 教授 (80030831)
上野 易弘  神戸大学, 医学部, 助教授 (30184956)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードチトクロームP450II El / 飲酒実験 / アルコール代謝能 / チトクロームP450 II E1 / アルコール症患者 / チトクロームP450IIE_1
研究概要

1.PCR産物を制限酵素Pst1と作用後、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行い型判定をした場合は結果が非常に明瞭であったが、制限酵素Rsa1と作用させた場合、切れた1つが短いので染色しにくかった。P450II Elの遺伝子型のうちC_1/C_1、C_1/C_2の場合にはPst1のみで充分であるが、C_2/C_2の判定を下す場合、両制限酵素を用いた方がよい。
2.アルコール症患者124名、健常人54名のP450II Elの遺伝子型の判定を行ったところ、C_1/C_1、C_1/C_2、C_2/C_2がアルコール症患者では75例、43例、6例であるのに対し健常人では、28例、25例、1例であった。遺伝子頻度は、アルコール症患者ではC_1=0.75、C_2=0.22であるのに対し健常人では、C_1=0.75、C_2=0.25であり遺伝子の分布に差はなかった。
3.アルコール代謝速度と遺伝子型との関連
アルコール症患者65例の代謝速度を計算した。C_1/C_1群で血中アルコール濃度とβ値が有意に高かった。すなわちアルコール濃度が高くなるとβ値は高くなった。また、血中アルコール濃度が2.5mg/ml以上では、C_1/C_1型群のβ値がC_1/C_1型群よりも大きかった。C_2遺伝子を持つ群では代謝能が高くなる傾向が見られた。
4.健常人のAlDH2遺伝子型を判定し、その上でP450II El遺伝子型別に代謝速度を調べた。ALDH2*1/2*1型群とALDH2*1/2*2型群の各々においてアルコール代謝速度はC_1/C_1型群の方がC_1/C_2型群よりも高かった。血中アルコール濃度が0.5mg/mlと低いのでC_2遺伝子の効果が現れていないものと考えられた。
5.アルコール症患者52名の血清アルブミン値、コリンエステラーゼ活性、総ビリルピン値を調べ、これらとアルコール代謝速度およびP450II El遺伝子型との関係を調べた。肝機能障害との関連は不明であった。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 上野易弘: "CYP2E1遺伝子がアルコール代謝速度に及ぼす影響" アルコールと医学生物学. 15. 37-42 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Ueno: "Effect of cytochrome P450IIE1 genotype on ethanol elimination rate in alcoholics and control subjects" Alcoholism Clin.Exp.Res.20. (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上野 易弘: "CYP2E1遺伝子がアルコール代謝速度に及ぼす影響" アルコールと医学生物学. 15. 37-42 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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