研究課題/領域番号 |
06807046
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
河部 庸次郎 長崎大学, 医学部, 助手 (50244059)
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研究分担者 |
江口 勝美 長崎大学, 医学部, 助教授 (30128160)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | SCIDマウス / ヒトT細胞 / 免疫学的寛容 / 細胞接着 / スーパー抗原 / RT=PCR / VβTCR / RT-PCR / T細胞 / 細胞移行 / ヒトーマウスキメラ |
研究概要 |
マウス末梢血ではスーパー抗原であるSEB投与後、SEB反応性のVbT細胞レセプター(TCR)ファミリーであるVβ8.1,2TCRを有するT細胞に特異的消失が起こることをFACSによる解析にて観察し明らかにした。この消失は、従来報告されていたようなアポトーシスによる細胞の消失ではなく、細胞表面のTCRのdown regulationによるものでもなかった。即ち従来の報告よりもさらに早く消失しており(2時間以内)、特異的T細胞の血管内皮細胞への接着によるものであった。一方、in vitroにおいてマウスT細胞はヒト血管内皮細胞にSEB存在下にてSEB特異的に(Vβ8.1,2陽性T細胞)接着することを証明した。SCIDマウスへのヒト末梢血T細胞の生着に関しては、irradiation及び抗アシアロGM1抗体の投与にてヒト末梢血リンパ球投与後3週において脾臓内の生着をみた。生着したT細胞はin vitroにてSEB反応性を有していたが、その反応性の程度は高くなかった。解析1週間前にSCIDマウスにSEBを投与すると、脾臓内ではヒト由来のT細胞が比較的増加していた。RT-PCR法による解析ではSEB反応性T細胞が優位であった。これらのSCIDマウス内でSEB投与によるヒトT細胞の消失が起こらなかった事を示している。SEBに対する免疫学的寛容が成立に関しては、対照マウス(PBSを投与したヒトT細胞再構築SCIDマウス)脾細胞のSEBに対する反応性が高くなく、明らかにすることができなかった。この対照マウス脾細胞の反応性の低下は、ヒトT細胞がSCIDマウス内で再構築する際にマウス抗原に対して反応し、既に活性化されていた為と考えられた。
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