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自律神経機能と突然死(RI法を含めた検討)

研究課題

研究課題/領域番号 06807061
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関京都大学

研究代表者

野原 隆司  京都大学, 医学部, 助手 (80180769)

研究分担者 玉木 長良  京都大学, 医学部, 講師 (30171888)
羽田 龍彦  京都大学, 医学部・大学院
藤田 正俊  京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50190046)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード自律神経機能 / ^<123>I-Metaiodobenzylguanidine(MIBG) / 虚血 / 突然死
研究概要

自律神経系と突然死が関わりを持つことが示唆されてはいるが証明が困難である。しかし、最近交感神経のpresynaptic vesicleに取り込まれるRI tracerとして、MIBG(metaiodo benzyl guanidine)が臨床応用されている。このMIBG tracerを中心として、臨床的ならびに基礎的検討を行った。臨床的検討として虚血心でのMIBGの診断能をみ、さらにcardiac eventの発生という面から調査する。基礎的実験的には、MIBGの取り込みと虚血の関係をみるため、単回及び頻回虚血時について検討する。結果は次の如くであった。まず、(1)MIBG像の虚血確認のためのsensitivity、specificityは、夫々87.5%、70%であった。Imagingに困難性が残る下壁を除くと夫々93.5%、83%と良好な値を示した。(2)Cardiac eventとして重要なVT、VF、あるいはcardiac syncopeの発症率をMIBGの関係で調査した104例中5.8%にtotal defectを認めた。その83.3%にsyncope(VFを含む)を認め、total defect部位のviable but denervated areaが危険性の予知に重要性が高い。(3)一回虚血(20分間)ではMIBG取り込み減少のなかったことより20分間の3回虚血を繰り返した場合の比較を行った。この結果120分後の血流、心機能は両者とも有意差なく、stunningの状態を呈し、BP、HR、DPに差を認めなかった。しかしMIBGのuptakeについては心内膜側で両者の有意差を認め、頻回虚血群で低値を示した(1.017±0.021:0.7858±0.06,p<0.05)。この事実は臨床上の虚血の繰り返しによるMIBG uptakeの低下に対応し、心筋局所の自律神経機能が虚血により障害を受けることを証明した。さらにこの状態で虚血周囲部のカテコラミンhyper-sensitivityが著起されることが突然死に関係することが示唆されており、頻回虚血→自律神経障害→悪性不整脈発生という図式が充分示唆される結果となった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 羽田龍彦: "狭心症における^<123>I-metaiodobenzylguanidine(MIBG)の有用性" 循環器科. 35. 556-559 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 野原隆司: "虚血再潅流後の^<123>I-MIBG像(動物実験データを含めて)" 循環核医学研究会報告集. (in print). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 野原隆司: "心臓突然死(改訂版)" 医薬ジャーナル社, 226 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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