研究概要 |
我々の開発した毛嚢単離法によりヒトのterminol heiv fellicleを単離し、non-keratinocyte群のメルケル細胞,ランゲルハンス細胞,メラノサイトの局在を三次元的免疫組織学的手法を用いて検討した。その結果,(1)メルケル細胞は毛嚢漏斗部のみならず毛隆起に多数存在した.更に興味あることには,我々の独自に発見したknob like structureといわれる構造物に局在した.(2)ランゲルハンス細胞は毛嚢漏斗部から毛隆起まで均等に多数分布した.(3)メラノサイトは毛嚢漏斗部に多数存在したが,それ以下の部分では毛球部を除けばほとんどみられなかった.この分布はDopa反応陽性のメラノサイトの分布と一致するものであり,三次元的に明確にしえた.ただDope反応陰性の不活性化メラノサイトの存在の有無については明らかにしえなかった.ただ極く少数ではあるが毛隆起にメラノサイトが散見され,色素再生時におけるメラノサイトのreservoirとしての可能性が推測された。
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