研究課題/領域番号 |
06807090
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
田中 輝和 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (20155146)
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研究分担者 |
大西 宏明 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90223891)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | スーパー抗原 / 副次的シグナル / CD28 / 接着分子 / PKC / カルフォスチンC / TCRVβ / クロスリンク |
研究概要 |
1、細胞表面分子(CD28)を介した副次的シグナルを誘導したT細胞の増殖におけるカルシウム依存性プロテインキナーゼ(PKC)の役割 (1)我々は、T細胞がスーパー抗原による主シグナルとホルボールエステルによる副次的シグナルにより増殖を開始すること、増殖に必要な副次的シグナルは、CD28の特異抗体によるクロスリンキングにより代用可能であることを既に報告している。今回は、特異的PKC阻害剤、カルフォスチンCがこれらの増殖を抑制することを示した(IC50は150nM)。抗原提示細胞により副次的シグナルが誘導されたT細胞の増殖も同様に抑制された。 (2)主および副次的シグナル誘導後3時間以内に添加されたカルフォスチンCによりこれらの増殖は抑制されたが、それ以降のカルフォスチンCの添加では増殖に影響を与えなかった。従って、PKCはT細胞の増殖にとって、その活性化の初期にのみ必要である。 (3)スーパー抗原により主、および、CD28クロスリンクにより副次的シグナルが誘導されたT細胞を、細胞膜と細胞質とに分画し、各々の画分のPKC活性を測定した。総PKC活性は変化しなかったが、細胞膜画分におけるPKC活性は刺激15分後より増加し、30分後には刺激前の3.1倍になり45分後まで持続した。 2、CD28クロスリンクによる副次的シグナルと、抗原提示細胞により誘導される副次的シグナルの効果の普遍性を検討した。T細胞よりmRNAを抽出し、各TCRVβに特異的なプライマーを用いてRT-PCRを行ない、TCRVβのレパトアを既知のパターンと比較した。両者間でTCRVβのレパトアに差異が認められなかったことより、双方の副次的シグナルの効果は同じであり、従って普遍的であると考えられる。
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