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重症手術侵襲時(SIRS)におけるサイトカインネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 06807096
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関広島大学

研究代表者

横山 隆  広島大学, 医学部・附属病院, 教授 (60034104)

研究分担者 檜山 英三  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (00218744)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード全身性炎症反応症候群(SIRS) / 臓器障害 / Interleukin 8 / Interleukin 1 receptor antagonist / Granulocytecolony-stimulating foctor
研究概要

手術群、感染症群において臓器障害の発症と血中サイトカイン、末梢血好中球機能との関連について検討を行った。まず、手術群においては、軽度手術侵襲群である胃癌症例では、術後早期より末梢血好中球数が高値を呈し、好中球機能の指標となるchemiluminescence(CL)値が高値を呈し、血中サイトカイン(granulocyte colonystimulating factor(G-CSF)、interleukin 8(IL-8)、Interleukin 1 receptor antagonist(IL-1ra)値は軽度の上昇を示すのみであり、臓器障害は認められなかった。これに対して、重度手術侵襲群である食道癌症例においては、術後早期より末梢血好中球数は低値を推移し、CL値も胃癌症例に比べると低値を示し、血中サイトカイン値(G-CSF、IL-8、IL-1ra)は著明な高値が認められ、高率に肺、肝、血液凝固系などの臓器障害が認められた。一方、感染症群においても同様の傾向が認められ、術後に肺、肝、腎、血液凝固系などの臓器障害が認められた下部消化管穿孔症例を主とした重度感染症症例では、術後早期より末梢血好中球数は低値を推移し、血中サイトカイン値(G-CSF、IL-8)は著明な高値を呈していたのに対し、術後に臓器障害が認められない上部消化管穿孔を主とする軽度感染症症例では、術後早期より末梢血好中球数が高値を呈し、血中サイトカイン値(G-CSF、IL-8)は軽度の上昇にとどまった。以上の結果より、手術侵襲、感染症などの原因の如何を問わず、臓器障害を生ずるような重度のsystemic inflammatory response syndrome(SIRS)症例においては、血中サイトカイン値は著明な高値を呈し、それによって活性化された好中球が大量に臓器に遊出することにより、臓器障害が発症し、末梢血好中球数が低値を呈するものと考えられた。故に、術後早期の末梢血好中球数および血中サイトカイン(G-CSF、IL-8)値は術後の臓器障害を予知する重要な指標となることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横山 隆: "手術とSIRS" 消火器外科. 18. 159-166 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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