研究課題/領域番号 |
06807108
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
寺田 康 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90180083)
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研究分担者 |
三井 利夫 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (60010170)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 心磁図 / ベクトルアローマップ / 開心術 |
研究概要 |
1.本研究では、磁場の接線方向の心磁計測を行なった。 2.この測定結果をもとに、心起電力の二次元ベクトル表示法(ベクトルアローマップ)を作成し、 (1)健常者6例 (2)心疾患を有する38症例、うち関心根治手術例17例 を対象に、術前術後の心磁図の変化を検討した。 3.これにより、以下の結果を得た。 (1)良好な心磁が測定でき、等磁図およびベクトルアローマップが得られた。 (2)心磁図で、心電図のP波、QRS波とそれに続くT波に対応する波形が得られ、QRS部分から得られたベクトルアローマップは、心室脱分極の局在、起電力の方向と強さ、およびその経時変化を示した。 (3)肥大心の術前術後のベクトアローマップで、手術によって、ベクトルの方向の変化と、その局在の特性が示された。 (4)虚血心で、心筋虚血部位に対応して、起電力ベクトルの乱れを認めた。 4.以上から、以下の結論を得た。 (1)接線方向成分の心磁測定は、心臓外科領域において起電力変化の局在診断に有用性が高いと考えられた。 この研究により、心臓外科領域への心磁計測の有用性と限界が明らかにされた。
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