研究課題/領域番号 |
06807118
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
村上 恒二 広島大学, 医学部, 教授 (30116678)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 白血球除去法 / アジュバント関節炎 / エジプト綿 / ポリスルフォン |
研究概要 |
RA実験モデルであるアジュバント関節炎に対して、エジプト綿による白血球除去法により炎症抑制効果を示した。また新たな素材、ポリスルフォンの有効性も検討した。 【実験方法】アジュバント関節炎はルイス雌性ラット(8周齢)の左後肢足底にMycobacterium butyricum(Mb)0.6mgを含むフロイントの完全アジュバント0.1mlを皮下投与して作成した。白血球除去法はアジュバント接種後4日目に局麻下に尾部中央で動脈を顕微鏡下に血管を確保し、エジプト綿0.5g、ヘパリン1.1cc、5%ブドウ糖液3cc入りの注射器2本で各々3ccずつゆっくりと血液を白血球除去フィルターに浸透させ動脈に戻す作業を3回ずつ行い合計約18ccの血液処理を行なった。また同様にポリスルフォン0.5gにて18ccの血液処理を行なった。炎症抑制効果の判定方法は、腫脹容積測定法と肉眼的判定法で四で行った。またリンパ球サブセット解析を、コントロール群4匹、アジュバント群6匹について、アジュバント投与前と投与11日目にCD4、CD8、CD45RAを測定し、変化をWhilcoxon signed rank testにより比較した。 【結果】右後足腫脹増加率では、11日目にポリスルフォン群がアジュバント群に比べて有意に腫脹抑制がみられた。肉眼的判定では、11日目にポリスルフォン群及びエジプト綿群が、アジュバント群に比べて有意に腫脹抑制がみられた。また21日目にポリスルフォン群がアジュバント群に比べて有意に腫脹抑制がみられた。 一方、アジュバント投与後11日目のリンパ球解析では、アジュバント群でCD4は変動がなく、CD8_+及びCD8_+CD11b_+が有意に増加したが、CD4/CD8比率及びCD45RAは有意に低下した。 【研究結果】これらの結果を1994年10月8日、日本整形外科基礎学術集会にて"アジュバント関節炎ラットに対する白血球除去療法の効果"の表題で報告した。
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