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耳下腺細胞のムスカリン受容体共役脱リン酸化反応

研究課題

研究課題/領域番号 06807145
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関日本大学

研究代表者

古山 俊介  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50050034)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード耳下腺 / 22kDaタンパク質 / 脱リン酸化 / サイクリックAMP / ホスファターゼ2B / カルシウム / カルモジュリン依存性 / オカダ酸
研究概要

ラット耳下腺腺房細胞をサポニンにより可透過状態にし、[γ-^<32>P]ATPで標識すると、サイクリックAMP(cAMP)依存症に10万g沈渣分画の34、26、22kDaのタンパク質がリン酸化された。これらのリン酸化タンパク質はどれもセリン残基にリンが取り込まれていた。この3種のリン酸化タンパク質の脱リン酸化について、ムスカリン受容体刺激により引き起こされる細胞内カルシウムイオン上昇との関連を検討した。
上記の方法で標識した分画をインキュベートとすると、34kDaタンパク質の脱リン酸化がみられた。しかし、26と22kDaタンパク質は影響されなかった。この脱リン酸化はセリン/スレオニンホスファターゼの阻害剤であるオカダ酸や、Zn^<2+>により阻害された。26kDaタンパク質は、オカダ酸の存在下においてMg^<2+>を添加することにより脱リン酸化が引き起こされた。これらの2種のリン酸化タンパク質の脱リン酸化においては、Ca^<2+>の存在を必要とせず、カルシウム系の関与は否定できた。
一方、22kDaリン酸化タンパク質は、オカダ酸の存在下において、Ca^<2+>とカルモジュリンの添加により脱リン酸された。Ca^<2+>/カルモジュリン依存性のホスファターゼはホスファターゼ2Bと考えられたので、この酵素をウシ脳より精製し、リン酸化された22kDaタンパク質に添加すると、脱リン酸が引き起こされた。さらにこの精製ホスファターゼ2Bの抗血清を作成し、ウエスタンブロッティング法によりラット耳下腺腺房細胞でのホスファターゼ2Bの存在を確認した。
上記の結果より、22kDaリン酸化タンパク質の脱リン酸化はcAMPによるシグナリングの下流にあり、カルシウム情報伝達系による調節が考えられ、細胞内Ca^<2+>を動かすムスカリン受容体活性化との共役が推測される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.SUGIYA,S.FURUYAMA & N.YOKOYAMA: "The dephosphorylation of 22kDa phosphoprotein by type 2B protein phosphatase in rat parotid acinar cells" Arch.Oral Biol.(in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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