研究課題/領域番号 |
06807147
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 豊彦 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064830)
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研究分担者 |
藤澤 裕美 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20241143)
横田 たつ子 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70192416)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 味覚 / 単一ニューロン活動 / シナプス結合 / 大脳皮質味覚野 / 相互相関活動 / 顔面触覚 / 三叉神経核 / 視床後腹側内側核 / ラット |
研究概要 |
1。味覚系。(1)ラット大脳皮質味覚野へ多数のガラス管微小電極を同時に刺入し、3個以上の単一ニューロン活動の同時記録を行ない、2ニューロン間の時間的相互相関活動を測定した。2ニューロン間の時間的相関の揺らぎは脳幹の味覚中継ニューロンと比べて大きかったが、相関活動の時間的間隔が著しく長いものがあったり、一方のニューロンの活動時に他方のものが抑制を受けるなど、脳幹ではみられなかった現象を観察出来た。(2)ある味刺激下ではニューロンXとYとが強い相関活動を示しても、味刺激の種類を変えると、XとYとの相関は減弱ないし消失し、Xは第三のニューロンZと強い相関を示すようになるなど、味の種類に応じてニューロン群はダイナミックに同期発火群の形成と再編成を行なっていることを初めて実証出来た。(3)前述のようにニューロンXがYおよびZと同期発火している場合に、XがYと同期発火したスパイクの内、何パーセントがZとも同期発火しているかを調べたところ、60-80パーセントであることが分った。即ち、それぞれの同期発火群は全く独立に活動しているのではなく、群間にもかなりの同期性があり、散発的ではあるが、より大きな群、即ち超群が形成されていることになる。 2。触覚系。ラット吻部の洞毛刺激に応答する三叉神経核ニューロンと視床ニューロンとを同時記録し、単シナプス結合している場合を捜した。三叉神経核ニューロンのスパイクをトリガーとして視床ニューロンの発射時期を調べたところ、シナプス伝達時間の揺らぎは約3msであり、シナプス伝達の安全率は0.6-0.8であることが分った。
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