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歯根膜における神経原性炎症の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06807151
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

三條 大助  東北大学, 歯学部, 教授 (70013943)

研究分担者 庄司 憲明  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (70250800)
栗和田 しづ子  東北大学, 歯学部, 助手 (60225274)
笹野 高嗣  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10125560)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード歯根膜 / 歯周炎 / 感覚神経 / 神経原性炎症 / レーザードプラー血流計 / 逆伝導性血管拡張
研究概要

これまで、歯周炎の発現については、歯垢や歯石等の口腔細菌に主眼がおかれ、二次的原因として咬合性負担加重などの関与が検討されてきた。しかし最近、歯根膜を含む歯周組織には、多数の感覚神経線維が分布し、これらの神経線維が単に中枢への感覚機能を司るばかりでなく、末梢方向へも伝導して神経末端から含有神経ペプチドを放出し、その作用によって歯周炎の発現機序に関与している可能性が指摘されている。
そこで、本研究では歯周炎の発現の場として特に歯根膜組織に着目し、歯根膜感覚神経の末梢機能を確認し、歯周炎の発現機序に感覚神経が関与する可能性を検討することを目的とした。
当該年度は、歯根膜において、感覚神経の末梢機能として血管拡張反応が生じるかどうかを確認した。実験にはネコを用い、下顎犬歯歯根膜を露出し、レーザードプラー血流計により歯根膜血流を持続的に測定した。その結果、
1)中枢端を切断した下歯槽神経を末梢性に電気刺激すると、ネコ歯根膜に血管拡張反応が確認された。
2)上記血管拡張を生じた神経を同定するために、種々の薬剤を投与し、その前後で、下歯槽神経の電気刺激による血管拡張反応を比較した。自律神経遮断剤と副交感神経receptor blockerでは血管拡張反応は影響を受けず、感覚神経のpolymodar nociceptive c-fiberに特異的に作用するcapsaicinと、感覚神経の伝達物質であるsubstance Pのantagonistによって、歯根膜の血管拡張反応は抑制された。
以上より、歯根膜に、感覚神経の末梢機能としての逆伝導性血管拡張を惹起することが確認された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 庄司憲明: "歯髄刺激による口腔粘膜の血管拡張について" 日本歯科保存学雑誌. 37(5). 1498-1503 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shizuko Kuriwada: "Antidromical vasodilatation in the periodontal ligament of the cat" J.Dent Res. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Sasano: "Parasympatleti vasodilatation in the cat clantal pulp." J.Dent Res. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Noriaki Shoji: "Reflex vasodilatation in oral mucosa evoked by pulpstimulation in the cat" J.Dent Res. (in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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