研究課題/領域番号 |
06807171
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
天野 富美夫 国立予防衛生研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (90142132)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マクロファージ / RAW264.7細胞株、 / J774.1細胞株 / 遺伝子導入 / 耐性遺伝子 / 変異株 / リポ多糖(LPS) |
研究概要 |
LPS耐性の評価法の改善:私たちは偶然に見いだした「蛋白合成阻害剤、シクロヘキシミド存在下に誘導されるLPSの細胞障害性」をさらに詳しく解析し、この性質をLPS耐性の評価法として利用できるか否かを検討した。その結果、LPS感受性の親株、JA-4細胞では、10μg/mlのシクロヘキシミド存在下、10ng/mlのLPSによって、37℃、4時間の培養で、60%以上に及ぶ顕著な細胞死が観察された。同じ条件でLPS1916細胞を処理しても、全く細胞死は観察されず細胞は無傷であった。この結果は、従来の細胞増殖阻害、あるいはコロニー形成阻害によって調べた両細胞のLPS耐性の濃度依存性の形とほぼ一致したことから、短時間で完了する新しいアッセイ法が、LPS耐性を評価する上で有効である。 LPS耐性遺伝子の導入に関する条件検討:pSV_2CAT遺伝子を用いた導入条件の検討では、JA-4細胞への遺伝子導入はリン酸カルシウム法、電気パルス法、リポフェクションのいずれにおいても満足のできる結果はえらず、本研究の当初の計画による、LPS1916細胞で発現している遺伝子のcDNAライブララリーの作成とそれをJA-4細胞へ導入することによりLPS耐性遺伝子のクローニングを行う、という方法は、根本からの再検討が必要になった。なお、マウスのマクロファージ系細胞株、RAW264.7細胞では、ルシフェラーゼ遺伝子の導入と安定な発現に成功した、という報告がある。さらに、RAW264.7細胞株が、上記のLPS耐性評価法でLPSに対する感受性を示したので、現在は、このRAW264.7細胞株にJA-4及びLPS1916細胞から分離・作成したcDNAライブラリーを遺伝子導入し、得られたトランスフェクタントからLPS耐性遺伝子を回収することを検討している。
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