研究課題/領域番号 |
06807182
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
野地 有子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (40228325)
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研究分担者 |
成木 弘子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30237622)
結城 美智子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (20276661)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 日本版QLI / Quality of Life / 在宅看護サービス / QOL構造 / WHO / QOL / 日本語QLI / スピリチュアル / フォーカス・グループ |
研究概要 |
最近のQOL研究の動向を踏まえ、アメリカの看護学者フィランスらによって開発されたQUALITY OF LIFE INDEX(QLI)を参考に日本版QLI質問票の開発を行い、在宅看護サービスの評価のために、横断的研究により、在宅療養者のQuality of Life構造を明らかにした。また、国際比較研究である、WHOのQOL質問票開発に参加し、日本語版の作成およびパイロットスタデイを実施し、わが国独自の特徴と、患者のQOLに影響する要因について明らかにした。 (1)新しく開発した日本版QLI質問票は、Gillらの評価項目10項目中8項目を満たしており、多くの患者が1人で記載でき在宅看護実践での実施可能性が示された。 (2)在宅療養者を対象とした横断的研究によって、日本版QLI質問票による重要度と満足度には差がみられ、満足の達成の低いことが観察された。QOL向上の看護は、社会的役割の保持、余暇・患者会活動などへの参加、他者への有用感をもてる、カニューラほか身体的外見への配慮、本人自身が在宅療養生活に伴う生活制限をあきらめないこと、また自己を受け入れるための心理的援助、生活水準維持のための諸制度の利用などが示唆された。 (3)WHOのQOL質問票によるパイロット調査の結果、国独自の質問は統計的に感受性が高くなく、個人の生活の質に関しては、国や文化の差異を越えた基本的な人間の生活の側面がQOLには重要であることが示された。
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