研究課題/領域番号 |
06807183
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
高橋 真理 杏林大学, 保健学部, 助教授 (20216758)
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研究分担者 |
田上 不二夫 筑波大学, 心理学系, 教授 (50015898)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | リラクセーション / イメージ誘導法 / 妊娠 / 心拍数 / 節電図 / 胎動 / 精神生理学 / 筋電図 / 妊婦 / 胎児 / 愛着 / 自律訓練法 |
研究概要 |
本研究の目的は、「胎児の肯定的なイメージ」を用いたイメージ誘導法のリラクセーション効果を、妊婦と胎児を対象に、主観的、精神生理学的に検討することである。 1、正常経過の妊娠36〜41週の妊婦46名を対象に、イメージ誘導法における瞬時心拍数平均、筋電図変化、ならびに胎動数との関連性を検討した。その結果、安静時に比べ、イメージ開始2分後は、瞬時心拍数平均ならびに安静時をベースとした前頭筋筋電図における積分値の変化率は、両者とも約7割が低下を示した。また、妊婦の自覚的な胎動数は、約6割が増加した。 2、イメージ誘導法と自律訓練法とのリラクセーション効果を、正常経過の妊娠36〜41週の妊婦を対象に主観的精神生理学的に比較した。被験者はランダムにAT群(n=37)と、イメージ群(n=46)に分けられ、20分の臥床安静後に、各々のリラクセーション技法を10分間試行し、前頭筋筋電図の変化と、主観的なリラックス度を比較された。その結果、イメージ群はAT群に比べ、教示開始6分後の安静時をベースにした筋電図積分値の変化率において、有意に低下した者が多く、主観的なリラックス度も、有意に高得点者が多かった。 3、正常経過の妊娠25週の妊婦1名を対象に、出産まで、週2回自宅でイメージ法をトレーニングした結果、妊娠経過に伴い胎児イメージの鮮明度ならびに主観的なリラックス度は上昇した。 4、出産準備クラスで胎児の肯定的な課題を用いたイメージ誘導法の集団教授を行った結果、多くの妊婦は主観的なリラックスを得ることができ、妊婦に対する有効なリラックス技法であることが確認された。 以上より、胎児の肯定的な課題イメージによるイメージ誘導法は妊婦にリラクセーション効果をもたらす手法として有用であることが実証された。さらに、胎児の反応とも何らかの関連性がある可能性が示唆された。しかし、胎児心拍数や客観的な胎動数の変化については、研究方法に限界があり、分析方法の再検討が必要であった。
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