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「医療体操史」構想のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06808010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

三井 悦子  奈良女子大学, 文学部, 助手 (00173972)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード医療体操 / ホ-リズム / ホリスティック医学 / アーユルヴェーダ
研究概要

本研究の大きな目的は、医学的合理性から価値づけられてきた体育の様相について、従来の西洋医学における評価にとどまらず、東洋医学的な観点からの評価に関しても広く状況を把握することにあった。今回はそのための資料の探索がまず行なわれた。古代中国をはじめ、古代インドのアーユルヴェーダやアラビアの医学書に見られたのは、身体の全体論(ホ-リズム)的なとらえ方であり、これまで体育の医学的合理性について論じられるにあたり、欠落していた部分がこうした視点であることが明らかになった。
たとえば、ホ-リズムの概念は、南アフリカの哲学者ジャン・スマッツ「ホ-リズムと進化」(1926)にはじまるがこれは、複雑な人間のシステムや器官をあまりに単純化しずぎる当時の科学や医学の「還元主義的な傾向」に対して異論を唱えたものであり、ホリスティック・ム-ブメントに千鞭が付けられた。以降たとえばホリスティック医学、ホリスティックヘルスというような用語が用いられるようになっている。科学的で部分修繕的な現代医学の弱点を補填するために出現したホリスティック医学の視点は、新しい人間観や身体観の構想を必要とし、現在および将来の人間存在に関わる大きな問題となっている。こうした視点はさらに、ホリスティックな人間観とスポーツあるいは身体運動という問題を我々に投げかけてもいる。
今回のこうした基礎資料作成において、人間と医療と身体運動の関係性を新たにとらえなおす契機を示唆されたことは非常に重要な収穫であり、これらをふまえて、医療体操史を構想していくことが今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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