研究課題/領域番号 |
06808052
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
金子 哲也 杏林大学, 保健学部, 教授 (40146551)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 住環境 / 主観的評価 / 質問票 / ソウシャルサポート / 不安抑鬱尺度 / タイプA / ライフイベント / 音環境 / 不安・抑鬱尺度 / 主観点評価 / ライフイベンツ |
研究概要 |
居住環境の主観的価値を測り、またその個人要因との関連を知るために、環境満足度に関する質問票を試作した。環境意識に関する文献とディスカッションをもとに考案された50の設問が、小グループにおける試用によって確定した。これらの項目を不安抑鬱尺度、タイプA尺度、ライフイベントに関する質問、等とともに構成し、質問票とした。 まず、都内某区で行われている健康診断サービスの受診者を対象に、調査を行った。質問票は郵送し、検診会場で回収した。男性282名(年齢 :55.9±14.6)、女性514名(年齢 :53.7±12.7)から有効回答を得て、パソコンPC-9821Xn(NEC)上で統計パッケージ SAS-Windows 6.11にて解析した。因子分析の結果、「自然」「景観」「便利さ」「音」「施設」「住居」「大気」の7因子が抽出され、その構造は男女間で一致していた。各因子のCronbach α 係数は0.751-0.891であり、累積寄与率は64.1%であった。不安得点は両性で「音」と、男性では「景観」「施設」「住居」と、また女性では「大気」と、それぞれ負の相関性を示していた。同様に抑鬱尺度得点との相関性は男性において「大気」「景観」と、また女性においては「住居」との間で、有意であった。なお、この調査群のデータにおいては、タイプA尺度と7因子との関連性は認められなかった。 ついで郊外の在住者に対し、記入と投函を求める手紙を同封した質問票を直接配布して調査を行った。女性171名 (年齢 :52.3±13.2)からの回答を統計的に解析した。その結果、上記7因子を構成する項目は同じであることが示された。また、ここでは不安得点と「景観」「住居」、抑鬱得点と「便利さ」「音」「施設」との間で有意な相関性が認められた。 以上、居住環境に対する主観的評価に7つの因子が認められた。また鬱的心情と関連している可能性が示唆された。
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