研究課題/領域番号 |
06808053
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境保全
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
広瀬 幸雄 名古屋大学, 文学部, 教授 (10117921)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 環境ゲーム / 環境教育 / 社会的ジレンマ / ゲームシミュレーション / ゲーム シミュレーション |
研究概要 |
研究の目的は、利害の異なる国家、地域、組織などの様々の集団が地球規模の環境問題に対して、どのような態度を表明し、相互の交渉にもとづいて如何なる対処を行うかについてのゲームシミュレーションを開発することであった。主な研究成果は以下の通りである。 1.模擬世界環境ゲームの基本的なデザインを作るための基礎的作業として、まず最初に、環境問題の社会的ジレンマ構造を整理した。環境保全という共通利益と資源消費という私的利益との葛藤状況における個人および集団の行動の規定因として、リスク認知や対処有効性認知などの環境評価因子とコスト評価や社会規範評価などの行動評価因子を抽出した。その成果は、社会心理学研究(1994)と著書「環境と消費の社会心理学」(1995)において発表した。 2.環境汚染と資源消費とのジレンマおよび飢餓と社会不安のジレンマ構造を含む模擬世界環境ゲームを作成した。約40名のプレーヤーにより丸1日で実施する基本ゲームと、約20名のプレーヤーにより3時間で実施可能な簡略版ゲームを開発し、それぞれのゲームマニュアルを完成させた。その成果は、日本シミュレーション&ゲ-ミング学会(1994)などで発表した。 3.模擬世界環境ゲームの実施結果を分析した。ゲームの教育用および研究用としての妥当性を検討するために、プレーヤーが環境保全に対してとった共同対処行動や環境浄化の費用分担交渉に関するゲーム行動を観察し、その行動の規定因を分析した。その成果は、日本社会心理学会(1995)やJapanese Psychological Research(1996)に発表した。
|