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間質系細胞が表現する膜糖脂質分子種による間質・造血幹細胞情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06808073
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関自治医科大学

研究代表者

大田 雅嗣  自治医科大学, 医学部, 講師 (90160514)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード造血幹細胞 / 間質細胞 / 細胞接着 / 長期骨髄培養 / 造血支持細胞 / 膜糖鎖分子種
研究概要

造血幹細胞の増殖分化に密接な関連を有する骨髄間質細胞の役割を明らかにするため,間質系細胞の有する膜糖鎖分子種の発現がin vitro骨髄再構成系で造血巣の形成,幹細胞の分化方向の決定にいかに作用するか検索し,ストローマから幹細胞への情報伝達機構を解明することを目的とし検索をすすめた.
1.従来の長期骨髄培養系とともに,樹立した数種のマウス骨髄支持細胞株と骨髄非付着有核細胞とを共培養することにより,in vitroの系で造血巣を形成する長期培養系を確立した.また培養条件を変えることにより骨髄球系(Dexter培養系),あるいはリンパ球系細胞系(Whitlock培養系)の増殖を指示する造血系を個別に選別することができた.
2.これらの系を用い,指示細胞の細胞外マトリックス糖蛋白分子種の発現様式を共焦点レーザー顕微鏡での解析,生化学的手法による解析等で検索したところDexter系に比べWhitlock系でtenascin,fibronectin,lamininなどの発現が増強していた.しかしながら細胞外マトリックスを構成する構造多糖類であるglycosaminoglycan含量に大きな差はみられず,このなかでheparan sulfateの発現も組織化学的に差異はなかった.また膜糖脂質である酸性糖脂質を薄層クロマトグラムで分析した結果これら異なる培養系で糖鎖分子種の組成に顕著な差は認められなかった.
3.支持細胞,幹細胞の接着にかかわる分子種を探る目的で,造血巣(cobblestone island)での糖鎖構造発現について検索したところ幹細胞側にsialyl lewis^a,sialyl lewis^Xの発現が顕著であり,シアル酸を有しないlewis抗原は発現されていなかった.間質細胞側の接着分子種を現在同定中である.
4.今後は間質系細胞・幹細胞の接着,増殖因子の受け渡しにおける糖脂質を含めた糖鎖構造の特異性について再構成系を用い検索し,生理活性糖鎖の細胞内における代謝経路を明らかにすることにより支持細胞から幹細胞への情報伝達作用機構の解明の手掛かりを得たい.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 大田雅嗣,他: "造血の分子機構と老化" 日常診療と血液. 4. 297-304 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 照井康仁: "アポトーシスと血液増殖・分化" 検査と技術. 23. 81-82 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sakai,T.: "Tenascin induction in tenastin nonproducing carcinoma cell line in vitro and by TGF-β1 in vitro." J.Cell.Physiol.159. 561-572 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Furukawa,Y.: "The role of cellular transcription factor E2F in the regulation of cdc2 mRNA expression and cell cycle control of human hematopoietic cells" J.Biol.Chem.269. 26249-26258 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sakai,T.: "Tenascin-C induction in Whitlock-Witle culture:Arelevant role of the thiol moiety inlymphoid-lineage differentiation" Exp.Cell Res.(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Terui,Y.: "Expression of differentiation-related phenotypes and apoptosis are independently regulated during myeloid cell differentiation" J.Biochem.117. 77-84 (1195)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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