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トランスジェニックマウスをもちいた化学物質の安全性評価法

研究課題

研究課題/領域番号 06808088
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関麻布大学

研究代表者

猪股 智夫  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (10147978)

研究分担者 木内 明夫  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60120953)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードGene Mutation / Malformation / Retinoic Acid / Transgenic Mouse / Vitamin A
研究概要

母体へのビタミンA過剰投与は胎子に様々な奇形を誘発する。本研究では、この奇形がビタミンA過剰に伴う代謝異常によるものか、遺伝子突然変異によるものかを調べた。動物は、大腸菌のlacZ(ガラクトース分解酵素活性を示す構造遺伝子)部分を標的遺伝子としてマウスに導入したMuta^<TM>Mouseを用いた。妊娠11日目にビタミンA10万IU、50万IU、100万IUをそれぞれの母体に投与し、妊娠18日目に剖検して胎子を観察した。その結果、胎子には口蓋裂、欠指、短指、アザラシ肢症などの外表奇形が認められた。また、ビタミンAの投与量に比例して胎子の死亡率、奇形発生率は増加した。ついで、観察された奇形胎子からDNA(lacZ)を抽出し、このDNAの突然変異の有無について調べた。その結果、このDNAの突然変異頻度は、それぞれ100万IU/kg投与群では46.44×10^<-6>、50万IU/kg投与群では53.08×10^<-6>、10万IU/kg投与群では41.73×10^<-6>、対照群では28.77×10^<-6>であった。各ビタミンA投与群では、対照群に比べ低い頻度であるが遺伝子突然変異の発現が認められた。本研究結果から、妊娠母体へのビタミンA過剰投与によって誘発される胎子奇形は、染色体異常、つまり染色体の切断、転座や姉妹染色体分体交換などの遺伝子突然変異が大きく関与しているものと推察された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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