研究課題/領域番号 |
06833012
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
老化(加齢)
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
千秋 達雄 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究室長 (60072998)
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研究分担者 |
秋山 翹一 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究助手 (10110024)
石神 昭人 (財)東京都老人総合研究所, 分子老化学研究系・細胞化学部門, 研究員 (50270658)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ペプチジルアルギニンデイミナーゼ / 脱イミノ化タンパク質 / 表皮細胞 / 角化 / ケラチン / フィラグリン |
研究概要 |
タンパク質の脱イミノ化が、表皮の角化と関わることを想定し、以下の研究を実施した。 ラット表皮に存在する脱イミノ化タンパク質の性質と組織内局在:ラット表皮から変性条件で可溶化したタンパク質区分を、ゲル電気泳動で分別後、全タンパク質を銀染色法により、脱イミノ化タンパク質、ケラチン、フィラグリンはウエスタン法により検出し、脱イミノ化タンパク質の同定を行った。発達した成獣足裏角層には68-70Kケラチンの脱イミノ化が、やや未発達の幼若ラット角層では60Kケラチンの脱イミノ化が夫々顕著に見られた。体毛の密生した成獣体表の角層には脱イミノ化ケラチンは存在せず、混入する毛根由来のトリコヒアリンの脱イミノ化産物が見られた。また、幼若ラット全表皮では、微量ながらフィラグリンの脱イミノ化物が認められた。免疫細胞化学的には、脱イミノ化タンパク質は角層、特にその下部に多く認められた。 培養細胞系における脱イミノ化タンパク質の動態:不死化したラット新生児表皮培養細胞系では、集密状態に達してのち既知の角化マーカータンパク質の出現と前後して脱イミノ化タンパク質の蓄積開始が見られた。培養条件下で、脱イミノ化反応を触媒するペプチジルアルギニンデイミナーゼ生合成の誘導条件を見出したので、精製法の検討を進めている。 ヒト表皮における脱イミノ化タンパク質の動態:粘着テープで段階的に剥離したヒト表皮のタンパク質を分析した。顆粒層でフィラグリン、角層でケラチンの優先的脱イミノ化が見られた。免疫細胞化学的に、脱イミノ化タンパク質はフィラグリンと同様、顆粒層に多く認められた。
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