研究課題/領域番号 |
06834004
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
柳沢 保徳 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90031591)
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研究分担者 |
平賀 章三 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (10031593)
長友 恒人 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (80031582)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | OSL / 光励起 / ルミネッセンス / 年代測定 / 石英 / 長石 / 堆積物 / 文化層 / 熱励起 / テフラ |
研究概要 |
高輝度赤外発光ダイオード(波長870nm)と外部光源(Xeランプ+光学フィルター)を励起光源とするOSL/TL装置を設計し製作した。外部光源からの励起光はオプティカルファイバーを通して試料部に導入される。試料台は昇温加熱(最高温度700℃)と一定温度の維持が可能であり、OSLと関連の深いTLも測定可能である。データは自作のインターフェイスを介してパソコンに取り込み、市販の解析ソフトを利用して解析できるものとした。 この装置によって、長石、石英、蔗糖のOSLスペクトルを赤外光励起によって、試験的に測定した。また、アニール後ガンマ線照射した長石鉱物標本(マイクロクリン、オーソクレイス)のOSLを赤外光により励起させて測定した。マイクロクリンのOSL強度はオーソクレイスの約15倍であった。0-200秒のOSL強度の積分値から250Gyから10kGyまでの吸収線量に対する線量依存性はいずれも指数関数的であった。 OSL年代測定は堆積物に対してTL年代測定より有効である。堆積物の測定では2〜10μmの微粒鉱物を試料とする測定が重要となるのでその試料処理法を試行した。湖底堆積物の処理ではアセトン中で1〜30分の沈殿時間が適当であることがわかった。 OSL/TL年代測定とESR年代測定の成果と交流と討論を目的として小規模な国際会議を主催し、本研究で得られた成果を発表した。
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