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縄文土器胎土に含まれるイネプラント・オパールの検索

研究課題

研究課題/領域番号 06834006
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 文化財科学
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤原 宏志  宮崎大学, 農学部, 教授 (40040860)

研究分担者 宇田津 徹朗  宮崎大学, 農学部, 助手 (00253807)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードプラント・オパール / 胎土 / 縄文時代 / イネ / 津島遺跡 / 南溝手遺跡 / 草鞋山遺跡 / 野性イネ
研究概要

土器胎土に含まれるプラント・オパールは当該土器が製作される際用いられたた材料土に含まれていたものと考えられる。イネは外来植物であり、もともと日本には存在しない植物である。したがって、イネのプラント・オパールが土器胎土から検出されれば、少なくとも、その土器が製作される以前にイネが導入されていた証拠になる。本研究では、日本、朝鮮半島および中国における先史時代の土器胎土に含まれるイネのプラント・オパールを検出することにより、それぞれの地域における稲作開始期を明らかにしようとするものである。
日本:縄文時代
岡山:津島遺跡および南溝手遺跡(縄文時代後期:B,C1500)から発掘された同時代の土器胎土からイネが検出された。少なくとも、この時代には日本へイネが伝えられていたと考えられる。
朝鮮半島:新石器時代
釜山:農所里遺跡(新石器時代後期:B,C1500)で発掘された土器胎土からイネが検出された。朝鮮半島でも日本列島とはぼ同時期にイネが伝えられていた事実は興味深い。
中国:新石器時代
蘇州:草鞋山遺跡で発掘された馬家浜時代中期(B,C4400)の土器胎土および紅焼土からイネが検出された。長江デルタでは、この時代すでにイネがあったことがわかる。ただし、この時代は地球温暖期にあたり、この地域に野性イネが存在(少なくとも、現在は存在しないが)していた可能性をも考慮しておく必要があろう。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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