• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

漆に及ぼす微量金属成分の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06834010
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 文化財科学
研究機関高岡短期大学

研究代表者

蜷川 彰  高岡短期大学, 産業工芸学科, 教授 (10029051)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード生漆 / ウルシオール / 酵素反応 / 金属粉末 / 鉛粉末 / 銅粉末
研究概要

本研究の成果は下記の2章にまとめた。
1。生漆と鉛及び銅粉末との反応
生漆は特定の金属に触れると着色するため,発色に大きな影響を与える。そこで,本研究者はすでに生漆に及ぼす鉄,亜鉛,マンガンの影響を明らかにしていた。本報では,さらに鉛,銅金属粉末を加えて反応性を検討した。反応性は反応物ノアセトン及びメタノール抽出を行い,溶剤可溶となった金属量より求めた。静置反応,撹拌反応ともに鉛が活性であったが,銅はほとんど活性を示さなかった。鉛はメタノール可溶部よりアセトン可溶部に多く取り込まれていたが,銅では両部にほとんど差が認められなかった。これらは金属はウルシオールとは反応せず,反応にはラッカーゼ酵素を必要とする結果が得られた。
2。生漆と混合金属粉末との反応
本研究では,鉄,鉛,マンガン,亜鉛及び銅金属粉末,及びこれらの金属の2種混合粉末の生漆に対する反応性を撹拌反応を行って検討した。金属単独では,鉄,鉛,マンガン,亜鉛,銅の順で反応性が低くなるが,鉄に鉛,マンガンまたは亜鉛が混入されると鉄の反応性が低くなり,また,鉛にマンガンまたは亜鉛を混入すると,鉛の反応性が低くなった。他の金属のマンガン,亜鉛,銅の組み合わせでは,金属単独の時の反応性と同じで,その順位は入れ替わることはなかった。反応生成物の分析結果から,特にマンガンを用いた場合に酸化反応や核置換反応が起きていると推定される結果を得た。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 蜷川 彰: "生漆と鉛及び銅粉末との反応" 高岡短期大学紀要. 6. 11-21 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 蜷川 彰: "生漆と混合金属粉末との反応" 高岡短期大学紀要. 7. 17-27 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akira, NINAGAWA: "Reaction of the Sap of Lacquer Tree (kiurushi) with the Lead and , or Copper Powders" Bulletin of Takaoka National College. 6. 11-21 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akira, NINAGAWA: "Reaction of the Sap of Lacquer Tree (kiurushi) with Mixed Metallic Powders" Bulletin of Takaoka National College. 7. 17-27 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 蜷川彰: "生漆と混合金属粉末との反応" 高岡短期大学紀要. 7. 17-27 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 蜷川 彰・畑 篤: "生漆と鉛及び銅粉末との反応" 高岡短期大学紀要. 6. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi