• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超高速NMR映像法による乱流とカオスの時空計測

研究課題

研究課題/領域番号 06835002
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 非線形科学
研究機関筑波大学

研究代表者

巨瀬 勝美  筑波大学, 物理工学系, 助教授 (60186690)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードNMR velocimetry / NMR / NMR映像法 / 乱流 / カオス / 流体計測 / MRI / 磁気共鳴
研究概要

回転する同軸二重円筒間の流れ(テイラー・クエット流)における流れの遷移現象は,これまで,様々な方法で研究されてきたが,遷移が起こる際の流れ場全体の定量的計測は,これまで全く行われていなかった.この流れに対し,本研究代表者が開発した超高速NMR映像法を用いた流れ場の計測法(NMR velocimetry)を適用することにより,テイラー・クエット流れにおける遷移現象の動的計測が,流れ場全体に関して初めて可能となった.すなわち,外円筒を静止し,内円筒を静止状態から急激に回転させ始めたときの円筒間に発生する流れを,回転軸を含む断層面において,200msの時間間隔で連続的に観測することにより,内円筒から外円筒へ向かう流れの発達(回転軸方向に短い波長をもったテイラー渦の生成),そしてその渦の振動を伴う不安定化を経て,定常状態(定常テイラー渦)へ移行していく過程を,初めて明瞭に可視化することに成功した.また,その不安定化のプロセスが,理論的に予測されていたテイラー渦の回転軸方向の波長の不安定性によることが結論づけられた.このように,超高速NMR映像法を用いて,高い時能で流れ場を二次元的に計測する手法が,カオスや乱流などの定常的な流れのみならず、非定常流れの計測にもきわめて有効であることを示すことに成功した.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 巨瀬勝美: "Steady and unsteady Taylor-Couette flows visualized by NMR" Phys.Fluids. 6. S4-S4 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 巨瀬勝美: "超高速NMR映像法による流れの計測" 「ながれ」(日本流体力学会誌). 13. 288-302 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi