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半導体デバイスにおけるカオスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06835006
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 非線形科学
研究機関東京大学

研究代表者

鳳 紘一郎  東京大学, 工学部, 教授 (60211538)

研究分担者 藤島 実  東京大学, 工学部, 講師 (60251352)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードカオス / サイリスタ
研究概要

1)サイリスタのアノードを交流駆動した時に観測されるカオスについて、電気的な測定条件と現れるカオスの様相との関係を実測によって定めた。
2)カオスの発生機構を解明するために、サイリスタを2つの相互結合したpnpおよびnpnトランジスタ対で表すモデルを用いてSPICEシミュレーションを行い、実測と一致する制御位相空間図と分岐図を得た。
3)さらにこのモデルに基づいてサイリスタあるいは結合トランジスタの動作機構からカオスの発生を数式的に導くことを行い、矩形波交流入力の場合について、1次と2次の関数から成るローレンツ・プロットの理論曲線を導き、これは実測結果とよく一致した。
4)実際にサイリスタの代わりに相互結合した2つのトランジスタを用いて測定を行い、カオスが現れることを確かめた。
5)以上の解析の過程で、サイリスタもしくは相互結合トランジスタでカオス発生に重要な役を果たすのはnpnトランジスタと、もう一方のトランジスタの接合容量のみであることが明らかになったので、npnトランジスタと容量1個のみからなる回路でシュミレーションを行い、カオスが発生することを明らかにした。
6)上記のnpn+1容量にカレントミラー出力回路を付けたカオス発生チップの設計を示し、BiCMOS集積技術によりカオス集積チップが可能であることを示した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Irita他: "Origin of Chaos in Thyristors" Extended Abstracts of 1994 International Conference on Solid State Devices and Materials. 544-546 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Irita他: "Physical Mechanism of Chaos in Thyristors and Coupled-Transistor Structures" Japanese Journal of Applied Physics,Part1. 34(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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