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相乗確率的外力により誘起されるカオスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06835019
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 非線形科学
研究機関九州工業大学

研究代表者

山田 知司  九州工業大学, 工学部, 教授 (80037928)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード相乗確率的外力 / 結合電子回路 / カオス / 過渡的カオス
研究概要

科研費によりX端末を購入できたので、九大大型機センターおよび九工大のセンターを使用する環境がたいへん良くなった。仕事においては、相乗確率的ノイズにたいする数値計算は科研費の決定の段階でほとんど終わっていたので、かねての念願であった電子回路における研究を行った。これは、相乗確率的ノイズの研究の出発点でもある。具体的には、結合系を電子回路により実現し、大自由度カオスを調べるのが目的である。相乗確率的ノイズはノイズ発生器によって生成できる。このため、Chua回路を基本ユニットとして、それらを可変抵抗で結合することにより結合系を構成する。このChua回路は外部電圧を含めた系のパラメーターを変化させることにより、その状態を周期的にもカオス的にも容易に変えることができ便利である。結合抵抗および外部電圧を与えることにより、まず相図を作成した。これらの研究はすべて実回路と数値計算を併せて実行している。この周期状態の中には非結合のときにはカオスであるが結合によって周期状態になっているものがある。この状態は外部ノイズを研究する際にも重要になる。そのため、まずこの周期状態を調べた。この状態においては、周期状態のアトラクターといわゆるカオス的サドルが共存している。任意の初期条件から出発すると系は過渡的カオス状態を示し、最終的には周期的アトラクターに落ち込む。この落ち込み時間を測定すると、それは指数的分布をしている。現在、基本ユニットが3および6個のときは完成しており、現在投稿準備中である。指数分布からのずれはユニットの個数を増やすことによって得られると最初は期待したがそうではないことがはっきりした。今後は、結合の仕方を変えることにより、この分布を調べるとともに、外部ノイズの効果を研究する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Fujisaka: "Multifractal Nature of Relaxation Time Distribution" Proceedings of International Conference on Dynamical Systems and Chaos - Tokyo 1994 (World Scientific). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fukushima: "Chaotic Oscillation of Sine-Gordon Soliton Trapped by Impurities" Proceedings of International Conference on Dynamical Systems and Chaos - Tokyo 1994 (World Scientific). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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