研究課題/領域番号 |
06836010
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血管生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉政 孝明 京都大学, 医学部, 助手 (00252429)
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研究分担者 |
中尾 一和 京都大学, 医学部, 教授 (00172263)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | エンドセリン / エンドセリン-A受容体 / エンドセリン-B受容体 / 転写 / RNAスプライシング / 細胞増殖 / MAPキナーゼ |
研究概要 |
1.エンドセリン受容体遺伝子の転写調節機構の解析: ヒトのエンドセリン(ET)-A受容体5'隣接領域の種々のdeletion mutantsとレポーターであるルシフェラーゼ遺伝子のfusion plasmidを作製し、培養ラット血管平滑筋細胞(A7r5)を用いてfunctional assayを行い、1カ所のnegative regulatory element及び2カ所のpositive regulatory elementsを同定した。A7r5核抽出物を用いたゲルシフトアッセイによるpositive regulatory elementの検索の結果、同配列に結合する核蛋白を認めた。ウシ血管内皮細胞、ラットメサンギウム細胞においても同様の結果が得られ、今回同定したシス配列は広範囲の細胞で基本的なET-A受容体の発現に関与していると考えられた。 2.ヒトエンドセリンA受容体のalternative RNA splicing: RT-PCR法及びPCRクローニングにより、ヒトET-A受容体遺伝子のエクソン3及び4あるいはエクソン4がsplice outされたアイソフィームをクローニングした。ヒトET-A受容体遺伝子にalternative splicingによる少なくとも3種類の転写産物の存在が明らかになり、ET-A受容体遺伝子の発現調節に関与していることが示唆された。 3.エンドセリン受容体大量発現細胞におけるエンドセリンによるDNA合成促進及びMAPキナーゼの活性化: ヒトのET-AあるいはET-B受容体を個別に大量に発現したCHO細胞を用い、どちらの細胞においてもETによりDNA合成が促進されること、また43及び41kDa MAPキナーゼが活性化されることを明らかにした。ETの細胞増殖促進作用はET-A及びET-B受容体に共通の作用であること及びMAPキナーゼはどちらのサブタイプのシグナルも伝達することが明らかになった。
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