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血管平滑筋特異的遺伝子発現ベクターを用いたカルポニン過剰発現マウス個体の作成

研究課題

研究課題/領域番号 06836012
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血管生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

三輪 岳志  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 助教授 (20174229)

研究分担者 高橋 克仁  大阪府立成人病センター, 研究所第5部, 主査
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアクチン / カルポニン / 循環器病 / 血管平滑筋細胞
研究概要

動脈硬化病巣や内膜損傷後に新生内膜で増殖する合成型血管平滑筋細胞(SMC)は、高い遊走能と増殖性をもち、これが病変の発生と進展に深く関わっているらしい。カルポニンは平滑筋アクチン結合蛋白質で、in vitroでそのcDNAをSMCに導入すると細胞の増殖、遊走が抑制され、また新生内膜SMCにおいてカルポニンの発現は低下すること等を見い出しており、SMCの増殖抑制との関係に興味が持たれる。従って、カルポニン過剰発現トランスジェニック個体を作成して、血管機能の解析を行なう計画を立てた。
まず、血管平滑筋特異的に遺伝子を過剰発現させるため、SMCで多量に発現している血管平滑筋アクチン遺伝子の発現調節系を調べ、血管平滑筋特異的発現ベクターを作成した。この遺伝子の発現調節領域は第一エキソン上流のプロモーター部位と第一イントロン内部に見いだされ、核内因子の結合するDNAエレメンとして3種類が同定された。このベクターの転写活性を調べるトランスジェニックマウスを作成し、各臓器における転写活性を測定したところ、大動脈・心臓などの動脈中膜、食道粘膜筋板や小腸の筋装置などの平滑筋に富む組織で特異的に高い転写活性が見られ、肝臓などでは全く活性がなかった。したがって、このベクターは平滑筋特異的転写活性部位があることが確認された。
現在のこのベクターを利用して、カルポニン過剰発現トランスジェニックマウス、またはラットを作成中であり、これら個体でのカルポニンの発現量をmRNAとヒトのカルポニン特異的抗体で確認し、動脈擦過試験などの生体実験に用いる予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Parker: "Agonist-induced redistribution of calponin in contractile……." Am.J.Physiol. 267. 1262-1270 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋克仁: "PTCA後再狭窄の遺伝子治療" 実験医学. 13. 188-197 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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