研究課題/領域番号 |
06838003
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市施設保全工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 稔 名古屋大学, 工学部, 教授 (40025937)
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研究分担者 |
中野 正樹 名古屋大学, 工学部, 助手 (00252263)
大塚 悟 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40194203)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 建設残土 / 地盤改良 |
研究概要 |
本研究では砂に代わって建設残土を用いる新しい地盤改良工法を開発を目指している。今年度行った研究の成果を以下に示す。 1.まず,建設残土の性質に応じて、4種類の地盤改良の施工方法を提案した。すなわち、(1)砂や第1種建設発生土(建設省により分類されたもの)に対して、従来のSCP施工と同じ工法、(2)第1、2種や石炭灰の加工したものに対して、SCP施工と周辺土にプラスチックドレーン(PD)を併用、(3)第2、3種では、SDP施工が不可能となり、ドレーン施工とPDの併用、(4)第3、4種に対して(3)ほとんどおなじ施工方法である。 2.残土杭打設過程には水-土骨格連成極限つり合い解析を、一時的破壊後の再圧密過程には弾塑性圧密変形解析を用いて破壊後の圧密効果および支持力増加特性を調べた。バイブロによるケーシング打ち込みと打ち戻しによる砂杭経拡幅と締め固めを行う「SCP施工」では、周辺地盤の強度は拡幅後、圧密することによって、かなり上昇した。 3.実際に、砂杭打設を想定した室内貫入試験を行った。その結果、打設後、周辺粘土の過剰間隙水圧は上昇することがわかった。さらに、貫入後の含水比を測定したところ、貫入前よりも小さくなっていて、載荷することにより、さらに含水比は小さくなった。このことは、砂杭打設によって周辺の粘土の強度が上昇することを意味する。すなわち、2.の計算を実証することができた。 4.1.の(3)、(4)に対して、排水を助けるためのPDの効果を調べるため、3.の室内貫入試験の貫入棒の周りにPDを入れた。その結果、PDが多くなるほど、圧密時間は短くなることがわかった。
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