研究課題/領域番号 |
06839015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 時限 |
研究分野 |
海洋生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久保田 信 京都大学, 理学部, 助教授 (50153333)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | コノハクラゲ / チレニアガイ / カイヤドリヒドラクラゲ / ミドリイガイ / 宿主 / クラゲの遊離時刻 / 温度耐性 / 塩分耐性 / チレニアイガイ / クラゲの宿主からの遊離時刻 / 新宿主 / カイヤドリヒドラ類 / 分布 / 宿主選択性 / spawning time / 共生率 / 種間交配 |
研究概要 |
本年度の当該研究により、以下の知見が得られた。 1.対馬産のコノハクラゲ(中間型)intermedia form Eutima japonicaのクラゲが、宿主二枚貝チレニアイガイMytilus edulis galloprovincialsから遊離する時刻が夏と冬で異っていた。また、冬にはカイヤドリヒドラクラゲEugymnanthea japonicaの方が先にクラゲが遊離しなくなることが判明した。 2.広島県竹原産のコノハクラゲ(南日本型)のクラゲが、宿主二枚貝チレヌアイガイに周年共生し、繁殖時期は冬季以外の長期にわたることが判明した。 3.広島県竹原産のコノハクラゲ(南日本型)のクラゲは、宿主二枚貝から夕刻あたりの数時間に限って遊離するという日周期がみられることが判明した。 4.和歌山県白浜産のカイヤドリヒドラクラゲのポリプを塩分濃度の異なる海水中で飼育した結果、正常海水に比較して75%及び50%塩分濃度の海水中ではクラゲ芽の成長がみられないことおよびポリプの摂食が不能になることが判明した。 5.カイヤドリヒドラクラゲを宿主のチレニアイガイごと異なる水温で飼育したところ、低水温ではクラゲの遊離が1週間後にストップした。また、ポリプの口丘が退化することが判明した。 6.和歌山県白浜産のミドリイガイPerna viridisの大型個体にカイヤドリヒドラ類の共生がみられなかったが、小型個体には共生がみられた。本宿主二枚貝への共生は初記録である。 7.対馬産のアサリにカイヤドリヒドラ類のポリプが共生しており、アサリではわが国で第二番目の宿主個体の記録になったものの、ヒドロゾアの同定はクラゲを実験室で得られず、不明のままとなってしまった。
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